ユニット1 自己免疫疾患総論の問題
自己免疫疾患について誤っているのはどれか、1つ選べ。(2018-1)
- a. 自己の正常体成分に対する細胞性免疫反応および抗体産生によって引き起こされる疾患である。
- b. 臓器特異的な疾患と臓器非特異的疾患に大別される。
- c. 臓器特異的自己免疫疾患については皮膚筋炎や橋本病がある。
- d. 臓器非特異的自己免疫疾患は膠原病とも呼ばれ、多臓器をおかす。
- e. Sjögren 症候群は臓器非特異的自己免疫疾患である。
- c. 皮膚筋炎は臓器非特異的自己免疫疾患である
自己免疫疾患について誤っているものはどれか。1つ選べ。(2019-1, 2020-1, 2021-1, 2023-1)
- a. 自己の正常体成分に対する細胞性免疫反応および抗体産生によって引き起こされる疾患である。
- b. 臓器特異的な疾患と臓器非特異的疾患に大別される。
- c. バセドウ病は臓器非特異的自己免疫疾患である。
- d. 臓器非特異的自己免疫疾患は膠原病とも呼ばれ、多臓器をおかす。
- e. シェーグレン症候群は臓器非特異的自己免疫疾患である。
- c. バセドウ病は甲状腺に対する臓器特異的自己免疫疾患である。
次の各文の中で誤っているのはどれか、1つ選べ。(2018-2)
- a. 橋本病ではリンパ球の浸潤が強く、甲状腺組織は破壊される。
- b. 皮膚筋炎では悪性腫瘍の合併が多い。
- c. 全身性エリテマトーデス(SLE)では、脾臓のwire loop lesion、腎臓のonion skin lesionが特異的である。
- d. 重症筋無力症では胸腺腫の合併が多い。
- e. 関節リウマチではアミロイドーシスの合併がしばしばみられる。
- c. 腎臓のwire loop lesion、脾臓のonion skin lesionである
次の各文で誤っているものはどれか。1つ選べ。(2019-2, 2020-2)
- a. 橋本病ではリンパ球の浸潤が強く、甲状腺組織は破壊される。
- b. 皮膚筋炎では悪性腫瘍の合併が多い。
- c. 全身性エリテマトーデスでは腎臓のKimmelstiel-Wilson結節が特徴的である。
- d. 重症筋無力症では胸腺腫の合併が多い。
- e. 関節リウマチではアミロイドーシスの合併がしばしばみられる。
- c. wire loop lesionが特徴的である。
次の各文で誤っているものはどれか。1つ選べ。(2021-2, 2023-2)
- a. 橋本病ではリンパ球の浸潤が強く、甲状腺組織は破壊される。
- b. 皮膚筋炎では悪性腫瘍の合併が多い。
- c. 全身性エリテマトーデスでは腎臓のPauci-immuneが特徴的である。
- d. 重症筋無力症では胸腺腫の合併が多い。
- e. 関節リウマチではアミロイドーシスの合併がしばしばみられる。
- c. wire loop lesionが特徴的である。
皮膚筋炎で認められる徴候はどれか、1つ選べ。(2018-3)
- a. 蝶形紅斑
- b. 外陰部潰瘍
- c. ぶどう膜炎
- d. ヘリオトロープ疹
- e. 毛嚢炎様皮疹
- a. SLEで見られる
- b. ベーチェット病
- c. ベーチェット病
- e. ベーチェット病
皮膚筋炎でしばしば認められる皮疹はどれか。1つ選べ。(2019-3, 2020-3, 2021-3)
- a. 蝶形紅斑
- b. ゴットロン徴候
- c. 四肢伸側の紅斑
- d. ヘリオトロープ疹
- e. 結節性紅斑
- a. SLEで見られる
- e. ベーチェット病
皮膚筋炎でしばしば認められる皮疹はどれか。3つ選べ。(2023-3)
- a. 蝶形紅斑
- b. ゴットロン徴候
- c. 四肢伸側の紅斑
- d. ショール徴候
- e. 多形滲出性紅斑
皮膚潰瘍を合併しやすい疾患はどれか、2つ選べ。(2018-5)
- a. 多発血管炎性肉芽腫症
- b. 強皮症
- c. 全身性エリテマトーデス
- d. ベーチェット病
- e. 悪性関節リウマチ
皮膚潰瘍を合併しやすい疾患はどれか。3つ選べ。(2019-5, 2020-5, 2021-5)
- a. シェーグレン症候群
- b. 全身性強皮症
- c. 全身性エリテマトーデス
- d. 結節性多発動脈炎
- e. 悪性関節リウマチ
皮膚潰瘍を合併しやすい疾患はどれか。3つ選べ。(2023-5)
- a. シェーグレン症候群
- b. 全身性強皮症
- c. 家族性地中海熱
- d. 結節性多発動脈炎
- e. 悪性関節リウマチ
高齢者に多い疾患はどれか。2つ選べ。(2018-6, 2019-6, 2020-6, 2021-6, 2023-6)
- a. 巨細胞性動脈炎
- b. 高安動脈炎
- c. 顕微鏡的多発血管炎
- d. 成人スチル病
- e. 全身性エリテマトーデス
- a. 50歳以上の女性
- b. 若年女性
- c. 50歳以上
- d. 16歳以上
- e. 15~40歳女性
神経症状 (中枢性あるいは末梢性)をきたしにくい疾患はどれか。1つ選べ。(2018-7, 2019-7, 2020-7, 2021-7)
- a. 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
- b. 悪性関節リウマチ
- c. 全身性エリテマトーデス
- d. ベーチェット病
- e. 多発性筋炎
- a. 脳血管障害、精神症状
- b. 多発性単神経炎
- c. 精神症状、神経症状、脳血管障害
- d. 脳血管障害
末梢神経障害を通常きたしにくい疾患はどれか。1つ選べ。(2023-7)
- a. 好酸球性多発血管遠征肉芽腫症
- b. 悪性関節リウマチ
- c. 全身性エリテマトーデス
- d. 顕微鏡的多発血管炎
- e. 多発性筋炎
通常、血清補体価の低下しない疾患はどれか。1つ選べ。(2018-8, 2019-8, 2020-8, 2021-8, 2023-8)
- a. 急性糸球体腎炎
- b. 全身性エリテマトーデス
- c. 膜性増殖性糸球体腎炎
- d. 顕微鏡的多発血管炎
- e. 悪性関節リウマチ
末梢血で好酸球の増多が認められる疾患を1つ選べ。(2018-9)
- a. シェーグレン症候群
- b. 皮膚筋炎
- c. 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(Churg Strauss症候群)
- d. 成人スチル病
- e. 血小板減少性紫斑病
肺高血圧症をきたしやすい膠原病はどれか。3つ選べ。(2019-9, 2020-9, 2021-9, 2023-9)
- a. 関節リウマチ
- b. 混合性結合組織病
- c. 全身性エリテマトーデス
- d. 顕微鏡的多発血管炎
- e. 全身性強皮症
次の記載で誤っているのはどれか。1つ選べ。(2018-10)
- a. 混合性結合組織病では全例に抗RNP抗体が認められる。
- b. 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症では全例に気管支喘息が認められる。
- c. 多発性筋炎の筋電図では低電位、神経筋単位電位の持続時間の短縮が認められる。
- d. 全身性エリテマトーデスの口腔内潰瘍は通常無痛性である。
- e. 強皮症の間質性肺炎では早期から%DLCOが上昇する。
- e. %DLCOが低下する
次の記載で誤っているのはどれか。1つ選べ。(2019-10, 2020-10, 2021-10)
- a. 混合性結合組織病では全例に抗RNP抗体が認められる。
- b. 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症では気管支喘息の合併がみられることがある。
- c. 多発性筋炎の筋電図では低電位、神経筋単位電位の持続時間の短縮が認められる。
- d. 全身性エリテマトーデスの口腔内潰瘍は通常無痛性である。
- e. 全身性強皮症の間質性肺炎には副腎皮質ステロイドが著効する。
- e. シクロホスファミドが治療薬、ステロイドは発症早期の皮膚硬化に有効
次の記載で正しいものはどれか。2つ選べ。(2023-10)
- a. 混合性結合組織病では全例に抗RNP抗体が検出される。
- b. 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症では気管支喘息の合併が多くの症例でみられる。
- c. 多発性筋炎の筋電図では高電位、持続時間の短縮が認められる。
- d. 全身性エリテマトーデスの口腔内潰瘍は通常有痛性である。
- e. 全身性強皮症の腎クリーゼではステロイドが著効する。
- d. 無痛性
- e. ACE阻害薬
次の組み合わせで誤っているのはどれか。1つ選べ。(2018-12, 2019-12, 2020-12, 2021-12)
- a. 全身性エリテマトーデス - 抗dsDNA抗体陽性
- b. 多発血管炎性肉芽腫症 - PR3-ANCA 陽性
- c. 混合性結合組織病 - 抗RNAポリメラーゼⅢ抗体陽性
- d. 多発性筋炎 - 抗ARS抗体陽性
- e. 関節リウマチ - 抗CCP抗体陽性
- c. 抗U1-RNP抗体、抗RNAポリメラーゼⅢ抗体は全身性強皮症
次の組み合わせで誤っているのはどれか。1つ選べ。(2023-12)
- a. 抗リン脂質抗体症候群 - ループスアンチコアグラント
- b. 多発血管炎性肉芽腫症 - PR3-ANCA陽性
- c. 混合性結合組織病 - 抗リボソーマルP抗体
- d. 皮膚筋炎 - 抗ARS抗体陽性
- e. 関節リウマチ - 抗CCP抗体陽性
次の治療薬の組み合わせのうち、適切でないのはどれか。1つ選べ。(2019-14, 2020-14, 2021-14)
- a. 抗リン脂質抗体症候群 - アスピリン
- b. 関節リウマチ - メソトレキセート
- c. 肺高血圧症 - シルデナフィル
- d. 強皮症腎クリーゼ - ジルチアゼム
- e. 血管炎症候群 - シクロホスファミド
- d. ACE阻害薬
次の治療薬の組み合わせのうち誤っているのはどれか。1つ選べ。(2018-14)
- a. 抗リン脂質抗体症候群 - ワーファリン
- b. 関節リウマチ - メトトレキサート
- c. 肺高血圧症 - シルデナフィル
- d. 強皮症腎 - カルシウム拮抗薬
- e. 血管炎症候群 - シクロホスファミド
- d. ACE阻害薬
次の治療薬の組み合わせのうち、適切でないのはどれか。1つ選べ。(2023-14)
- a. 強皮症の皮膚硬化進展抑制 - 抗CD20抗体
- b. 関節リウマチ - 抗IL-6受容体抗体
- c. 緩徐進行性の間質性肺炎 - ニンテダニブ
- d. 高安動脈炎 - 抗IL-5抗体
- e. 血管炎症候群 - シクロホスファミド
最も生命予後の良い疾患は次のうちどれか、1つ選べ。(2018-40)
- a. 全身性エリテマトーデス
- b. 高安動脈炎
- c. 顕微鏡的多発血管炎
- d. 多発血管炎性肉芽腫症
- e. 悪性関節リウマチ
回盲部潰瘍を生じる可能性の最も高い疾患は次のうちどれか、1つ選べ。(2018-43)
- a. 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
- b. 顕微鏡的多発血管炎
- c. 高安動脈炎
- d. 多発血管炎性肉芽腫症
- e. ベーチェット病
AA型アミロイドーシスをきたさないのは次のうちどの状態か、1つ選べ。(2018-47)
- a. 関節リウマチ
- b. 結核
- c. 成人発症スチル病
- d. 長期血液透析
- e. ベーチェット病
疾患とその病態形成に関与する物質の組み合わせとして正しいものを3つ選べ。(2023-15)
- a. 全身性エリテマトーデス - インターフェロンα
- b. 高安動脈炎 - 抗好中球細胞質抗体
- c. 家族性地中海熱 - pyrin
- d. グッドパスチャー症候群 - IV型コラーゲンの遺伝子変異
- e. 関節リウマチ - TNF-α