ユニット3 全身性エリテマトーデス、高リン脂質抗体症候群、混合性結合組織病の問題
ループス腸炎で認められるのはどれか。1つ選べ。(2018-15, 2019-15, 2020-15, 2021-15)
- a. 中枢神経症状
- b. 造影CTにおけるTarget sign
- c. 肉眼的血尿
- d. 抗RNP抗体陽性
- e. ネフローゼ症候群
副腎皮質ステロイド薬の副作用として正しくないのはどれか、1つ選べ。(2018-17)
- a. 骨粗鬆症
- b. うつ状態
- c. 可逆性無月経
- d. ぶどう膜炎
- e. 糖尿病
副腎皮質ステロイド薬の副作用として正しくないのはどれか。1つ選べ。(2019-17, 2020-17, 2021-17)
- a. 感染症
- b. うつ状態
- c. 大腿骨頭壊死
- d. 緑内障
- e. 間質性肺炎
副腎皮質ステロイド薬の副作用として正しくないのはどれか。1つ選べ。(2023-17)
- a. 満月様顔貌
- b. 骨粗鬆症
- c. 大腿骨頭壊死
- d. 耐糖能異常
- e. 高カリウム血症
SLEに伴う障害でCRPが上昇するものはどれか。2つ選べ。(2018-18, 2019-18, 2020-18, 2021-18)
- a. 関節炎
- b. 蝶形紅斑
- c. 中枢神経障害
- d. ループス腎炎
- e. 胸膜炎
SLEの精神症状と関連する自己抗体はどれか。1つ選べ。(2018-19, 2019-19, 2020-19, 2021-19, 2023-19)
- a. 抗Sm抗体
- b. 抗セントロメア抗体
- c. 抗リボソームP抗体
- d. 抗SS-B抗体
- e. 抗GAD抗体
- a. SLEの自己抗体だが解答ではない
- b. 強皮症の自己抗体
- d. シェーグレン症候群の自己抗体
- e. 1型糖尿病の自己抗体
SLEの治療中に神経症状をきたした患者で鑑別すべきものを以下のうちから全て選べ。(2019-20)
- a. SLEによる中枢神経症状
- b. ステロイドによる精神神経症状
- c. ステロイド以外の薬剤による精神神経症状
- d. 既存の精神疾患の増悪
- e. 中枢神経への感染
SLEの患者が精神症状を来したとき、特に鑑別すべき病態はどれか。3つ選べ。(2020-20, 2021-20, 2023-20)
- a. SLEの中枢神経症状
- b. ステロイドによる精神神経症状
- c. 中枢神経の感染症
- d. パーソナリティ障害
- e. 解離性障害
- a. 難治性で今後の予後を規定する大きな因子
- b. ステロイドが治療薬であるため
- c. 合併しやすい
CNSループスの髄液で上昇しないのはどれか、1つ選べ。(2018-20)
- a. IgG index
- b. IgA index
- c. IgM index
- d. 髄液中のグルコース
- e. IL-6
活動性の高い全身性エリテマトーデスで認められるのはどれか。1つ選べ。(2018-21, 2019-21, 2020-21, 2021-21)
- a. 脾腫
- b. 末梢血白血球上昇
- c. 慢性膵炎
- d. 脱毛
- e. リウマトイド結節
- b. 白血球減少
- d. 活動性判定基準に含まれている
SLEの疾患活動性の評価として重要なのはどれか、1つ選べ。(2018-23)
- a. CRP値
- b. 血小板数
- c. 血清補体価
- d. 尿蛋白量
- e. 抗Sm抗体価
SLEの疾患活動性の指標として重要なのはどれか。2つ選べ。(2019-23, 2020-23, 2021-23)
- a. 血清補体価
- b. 血小板数
- c. 赤血球沈降速度
- d. 抗dsDNA抗体価
- e. 抗Sm抗体価
SLEの標準的な治療で用いられないものを1つ選べ。(2023-18)
- a. ミコフェノール酸モフェチル
- b. シクロホスファミド
- c. ヒドロキシクロロキン
- d. 抗IFNα受容体抗体
- e. 抗TNF-α抗体
プレドニゾロン 10mg/日を内服し、安定している全身性エリテマトーデス患者が妊娠をした。誤っているのはどれか。1つ選べ。(2018-16, 2019-16, 2020-16, 2021-16)
- a. 抗リン脂質抗体を測定する。
- b. プレドニゾロンを中止する。
- c. 出産は、全身性エリテマトーデス患者の診療経験の豊富な産科で行うよう勧める。
- d. 梅毒反応偽陽性は、妊娠中絶の理由にはならない。
- e. 抗SS-A 抗体が陽性であると、新生児に一過性のループス症状が出現することがある。
- b. 胎盤通過性がないので妊娠中の母体治療として利用される。SLEの状態安定のため、中止するのは誤り。
プレドニゾロン10mg/日を内服し、安定している全身性エリテマトーデス患者が妊娠をした。誤っているのはどれか。1つ選べ。(2023-6)
- a. 抗リン脂質抗体を測定する。
- b. ステロイドを減量するためミコフェノール酸モフェチルを追加する。
- c. 出産は、全身性エリテマトーデス患者の診療経験の豊富な産科で行うように勧める。
- d. 梅毒反応偽陽性は、妊娠中絶の理由にならない。
- e. 抗SS-A抗体が陽性である際には、胎児の完全房室ブロックに注意する。
- b. ミコフェノール酸モフェチルは妊婦に禁忌
血尿・蛋白尿が高度であり腎不全が進行しやすいのは、ループス腎炎のどの病型か。2つ選べ。(2018-13)
- a. ISN/RPS class Ⅰ
- b. ISN/RPS class Ⅱ
- c. ISN/RPS class Ⅲ
- d. ISN/RPS class Ⅳ
- e. ISN/RPS class Ⅴ
ループス腎炎(ISN/RPS 分類Ⅲ・Ⅳ型)の治療で第一選択となる免疫抑制剤はどれか。2つ選べ。(2019-13, 2020-13, 2021-13)
- a. タクロリムス
- b. アザチオプリン
- c. シクロスポリン
- d. シクロホスファミド
- e. ミコフェノール酸モフェチル
ループス腎炎について正しいものを2つ選べ。(2023-23)
- a. 腎生検はリスクが高いので、なるべく施行しない
- b. 通常の治療では、1年後に約20%の患者が末期腎不全に至る
- c. 腎代替療法としては、血液透析よりも腎移植のほうが生命予後が良い
- d. ステロイドは毒性が高いため使用せずに、生物学的製剤で治療する
- e. ヒドロキシクロロキンの併用が推奨されている
ループス腎炎患者の検査値で上昇することが多い検査項目はどれか。1つ選べ。(2023-13)
- a. 血清補体価
- b. 抗dsDNA抗体
- c. 赤血球数
- d. 血小板数
- e. リンパ球数
抗リン脂質抗体症候群で異常値を呈しやすい検査はどれか。1つ選べ。(2018-22, 2019-22, 2020-22, 2021-22, 2023-22)
- a. トロンビン時間
- b. 出血時間
- c. 活性化部分トロンボプラスチン時間
- d. 全血凝固時間
- e. プロトロンビン時間
- c. APTT法の試薬の成分がリン脂質であるため、試薬にLA(ループスアンチコアグラント)が結合してしまい凝固反応を抑制し、APTTは延長する
通常、抗リン脂質抗体症候群では認められない症状はどれか、1つ選べ。(2018-49)
- a. 梅毒反応偽陽性
- b. 深部静脈血栓症
- c. 脳梗塞
- d. 習慣流産
- e. ネフローゼ症候群
抗リン脂質抗体症候群で通常、認められない病態はどれか。1つ選べ。(2019-50)
- a. 梅毒反応偽陽性
- b. 深部静脈血栓症
- c. 脳梗塞
- d. 習慣流産
- e. 肺動静脈瘻
抗リン脂質抗体症候群で通常、認められない病態はどれか。1つ選べ。(2020-50, 2021-50, 2023-50)
- a. 解離性大動脈瘤
- b. 深部静脈血栓症
- c. 脳梗塞
- d. 習慣流産
- e. 肺動脈血栓塞栓症
混合組織結合性の診断に重要となる身体所見はどれか。2つ選べ。(2019-37, 2020-37, 2021-37)
- a. レイノー現象
- b. 関節腫脹
- c. スワンネック変形
- d. 手指の腫脹
- e. 爪の肥厚
- b. 関節炎
- c. 関節リウマチ
混合組織結合性の診断に重要となる身体所見はどれか。3つ選べ。(2023-37)
- a. レイノー現象
- b. 関節腫脹
- c. 外反母趾
- d. 手指ないし手背の腫脹
- e. 肺高血圧症
他の疾患と比べ混合性結合組織病に合併しやすいものはどれか。3つ選べ。(2019-38, 2020-38, 2021-38)
- a. 無菌性髄膜炎
- b. 肺高血圧症
- c. 急性腎障害
- d. 三叉神経障害
- e. 深部静脈血栓症
- a. 10%
- b. 5~10%
- d. 10%
他の疾患と比べ混合性結合組織病に合併しやすいものはどれか。2つ選べ。(2023-38)
- a. 無菌性髄膜炎
- b. 拡張型心筋症
- c. 急性腎障害
- d. 三叉神経障害
- e. 深部静脈血栓症
混合性結合組織病で認めにくいのはどれか、1つ選べ。(2018-39)
- a. ソーセージ様手指
- b. 皮膚硬化
- c. 皮膚潰瘍
- d. 進行性腎機能障害
- e. レイノー現象
- e. 重要所見