ユニット2 放射線腫瘍学各論の問題

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次に示す頭蓋内腫瘍で脳実質外腫瘍を2つ選べ。(2021-2)

  • a. 髄膜腫
  • b. 膠芽腫
  • c. びまん状星細胞腫
  • d. 乏突起膠腫
  • e. 類表皮嚢胞
答. a,e
脳・神経系腫瘍

中枢神経に発生する腫瘍のなかで全脳室照射が適応になる疾患を全て選べ。(2018-1, 2019-2)

  • a. Embryonal carcinoma(胎児性癌)
  • b. Medulloblastoma(髄芽腫)
  • c. Germinoma(胚腫)
  • d. Yolk sac tumor(卵黄嚢腫瘍)
  • e. Anaplastic ependymoma(退形成性上衣腫)
答. c
脳・神経系腫瘍
  • b. 全脳全脊髄照射

中枢神経に発生する腫瘍の中で、全脳照射が必須なものを2つ選べ。(2019-1)

  • a. 退形成性上衣腫(Anaplastic ependymoma)
  • b. 膠芽腫(Glioblastoma)
  • c. 髄芽腫(Medulloblastoma)
  • d. 中枢神経原発性悪性リンパ腫
  • e. 卵黄嚢腫(Yolk sac tumor)
答. c,d
脳・神経系腫瘍
  • c. 全脳全脊髄照射
  • d. 全脳照射

頭蓋内に発生する腫瘍で拡大局所照射が適応になる疾患を1つ選べ。(2020-1, 2022-34)

  • a. 胚腫
  • b. 膠芽腫
  • c. 髄芽腫
  • d. 聴神経腫瘍
  • e. 中枢神経系原発悪性リンパ腫
答. b
脳・神経系腫瘍

頭蓋内に発生する腫瘍で全脳室照射が適応になる疾患を1つ選べ。(2021-34)

  • a. 胚腫
  • b. 膠芽腫
  • c. 髄芽腫
  • d. 聴神経鞘腫
  • e. 中枢神経系原発悪性リンパ腫
答. a
脳・神経系腫瘍

小児脳腫瘍について正しい記述を全て選べ。(2018-4)

  • a. Anaplastic ependymomaでは45-54Gy程度が用いられる。
  • b. 手術で全摘出されたMedulloblastomaでは放射線治療を省いても生命予後に影響は少ない。
  • c. 松果体発生のMature teratomaでは術後に放射線治療を考慮する。
  • d. MedulloblastomaではCraniospinal irradiationが必要である。
  • e. トルコ鞍に発生したGerminomaには定位放射線照射が推奨される。
答. a,d
脳・神経系腫瘍
  • b. 術後放射線を省くと再発必発

小児脳腫瘍について正しい記述を全て選べ。(2019-5)

  • a. Anaplastic ependymomaでは45-54Gy程度が用いられる。
  • b. 手術で全摘出されたMedulloblastomaでは放射線治療を省いても生命予後に影響は少ない。
  • c. 松果体発生のMature teratomaでは術後に放射線治療を考慮する。
  • d. 全脳全脊髄照射では年齢に応じて線量を調整する必要がある。
  • e. トルコ鞍に発生したGerminomaには定位放射線照射が推奨される。
答. a,d
脳・神経系腫瘍
  • b. 術後放射線を省くと再発必発

脳腫瘍の放射線治療の有害事象について正しい記述を2つ選べ。(2020-3)

  • a. 治療中の嘔気は晩期有害事象である。
  • b. 視交叉の最大線量は問題とならない。
  • c. 定位照射後の放射線脳壊死は晩期有害事象である。
  • d. 白質脳症による認知機能低下は晩期有害事象である。
  • e. 全脳全脊髄照射後のIQ低下のリスクは小児より成人で高い。
答. c,d
脳・神経系腫瘍
  • a. 嘔気は早期有害事象
  • b. 問題となる
  • e. 小児で高い

脳腫瘍と放射線照射における有害事象について正しいものを2つ選べ。(2021-35)

  • a. 小児の全脳全脊髄照射後の成長障害は早期有害事象である。
  • b. 全脳全脊髄照射後の二次発癌のリスクは成人よりも小児で高い。
  • c. 白質脳症による認知機能低下は晩期有害事象である。
  • d. 視神経の最大線量は問題にならない。
  • e. 定位照射後の放射線脳壊死は早期有害事象である。
答. b,c
脳・神経系腫瘍
  • a. 晩期有害事象
  • e. 晩期有害事象

転移性脳腫瘍について正しい記述を全て選べ。(2018-2)

  • a. 全脳照射後の2か月後ころに認知機能低下が低下した場合、それは晩期放射線障害の可能性が高く、非可逆的である。
  • b. 大腸癌からの脳転移症例の予後は腎細胞癌からの脳転移より良好である。
  • c. Epidermal growth factor receptor (EGFR) に変異がある非小細胞肺癌からの脳転移症例の初回治療にEGFR-Tyrosine Kinase Inhibitorを単独で用いることの妥当性は無作為割り付け試験で証明されている。
  • d. 頭蓋内腫瘍制御率の向上が生命予後を向上させる場合がある。
  • e. 非小細胞肺癌からの脳転移で5個以上ある場合、全脳照射を行うことで予後は改善することは前向き臨床試験で証明されている。
答. a,d
脳・神経系腫瘍

転移性脳腫瘍について正しい記述を全て選べ。(2019-3)

  • a. Epidermal growth factor receptor(EGFR)に変異がある非小細胞性肺癌からの脳転移症例の初回治療にEGFR-TKIを単独で用いることの妥当性は無作為割り付け試験で証明されている。
  • b. 脳転移はMRI T2強調画像で診断する。
  • c. 肺癌からの脳転移症例の予後は腎細胞癌からの脳転移より良好である。
  • d. 頭蓋内腫瘍制御率の向上が生命予後を向上させる場合がある。
  • e. 全脳照射後の2ヶ月後の認知機能の低下は晩期放射線障害の可能性が高い。
答. d,e
脳・神経系腫瘍
  • b. MRI T1

転移性脳腫瘍について正しい記述を2つ選べ。(2020-2)

  • a. 脳転移の診断にはMRI T2強調画像を用いる。
  • b. 肺癌では遺伝子変異が予後因子の一つである。
  • c. 定位照射で治療できる脳転移の数には上限がない。
  • d. 認知機能低下の要因は放射線治療による有害反応のみである。
  • e. 定位照射後の全脳照射で頭蓋内腫瘍制御が向上する場合がある。
答. b,e
脳・神経系腫瘍
  • a. MRI T1
  • c. 上限あり

転移性脳腫瘍について正しいものを1つ選べ。(2022-35)

  • a. 定位放射線照射の早期有害事象に広範囲の脱毛がある。
  • b. 定位放射線照射のサイズに限度はない。
  • c. 定位放射線照射の晩期有害事象に白質脳症がある。
  • d. 定位放射線照射の大きさに限度はない。
  • e. 定位放射線照射の晩期有害事象に放射線脳壊死がある。
答. e
脳・神経系腫瘍
  • a. 全脳照射の晩期有害事象
  • b. 3~4cm以内
  • c. 全脳照射の晩期有害事象
  • d. 3~4cm以内

中枢神経原発悪性リンパ腫について正しい記述を全て選べ。(2018-3, 2019-4)

  • a. 造影MRIで描出される造影病変から1.5cmのマージンを取った領域を照射範囲とする。
  • b. Methotrexate単独療法の妥当性は無作為割り付け試験で証明されている。
  • c. 放射線治療では通常分割法で40Gy程度が用いられる。
  • d. 大脳に限局して発生した病変において眼球病変が併発している可能性は15-25%である。
  • e. 手術的に全摘出をすることで生命予後は改善する。
答. c,d
脳・神経系腫瘍

頭頸部の放射線治療において、正しいものを2つ選べ。(2021-36)

  • a. 中咽頭癌で、HPV関連癌は非関連癌より予後が悪い。
  • b. 咽頭癌への照射は局所のみで十分である。
  • c. 口腔粘膜炎の疼痛管理は非オピオイド主体で行う。
  • d. 強度変調放射線治療(IMRT)は耳下腺の線量低減に有効である。
  • e. 放射線皮膚炎の対応として、洗浄と保湿のみでも効果は期待できる。
答. d,e
脳・神経系腫瘍
  • a. HPV関連癌は予後良好
  • b. 全頸部照射が中心
  • c. オピオイド主体

頭頚部の放射線治療について正しいものを2つ選べ。(2022-36)

  • a. (不明)
  • b. 有害事象は個人差が小さい。
  • c. 有害事象は照射範囲の大きさや線量に依存する。
  • d. 口腔ケアとして予防的抜歯を行うこともある。
  • e. 強度変調放射線治療は治療強度を上げることを目的として行われる。
答. c,d
脳・神経系腫瘍
  • b. 個人差は大きい
  • e. リスク臓器への線量の低減が目的

上咽頭癌の放射線治療について、晩期有害事象に含まれないのはどれか。1つ選べ。(2019-6)

  • a. 頭頂部の脱毛
  • b. 中耳炎
  • c. 味覚障害
  • d. 下顎骨壊死
  • e. 甲状腺機能低下
答. a
脳・神経系腫瘍
  • a. 頭頂部は照射範囲に含まれない

頭頸部癌の放射線治療について、3D-CRT(三次元治療計画)と比較した場合のIMRT(強度変調放射線治療)の特徴について正しいのはどれか。2つ選べ。(2020-10)

  • a. 全生存率が向上する。
  • b. 放射線誘発癌が減少する。
  • c. 治療の準備期間が延長する。
  • d. 治療の精度管理が容易になる。
  • e. 晩期有害事象(唾液腺障害)が軽減する。
答. c,e
脳・神経系腫瘍
  • d. 精度管理には時間と労力が必要

頭頸部癌の放射線治療における支持療法について正しいのはどれか。2つ選べ。(2020-11)

  • a. 口腔ケアで顎骨壊死が減少する。
  • b. 治療前の胃瘻造設で体重減少を回避できる。
  • c. 対症的介入により合併症の発生頻度が低下する。
  • d. 口腔粘膜炎の疼痛管理は非オピオイド主体で行う。
  • e. 放射線皮膚炎の対応として、洗浄と保湿のみでも効果は期待できる。
答. a,e
脳・神経系腫瘍
  • b. 回避できない
  • c. 対症的介入は重症度の低減
  • d. オピオイド主体

頭頸部腫瘍の治療について正しいのはどれか。2つ選べ。(2018-7)

  • a. 遠隔転移のない上咽頭癌に対する第一選択は手術である。
  • b. 甲状腺癌(髄様癌)は放射性ヨード(I-131)内用療法の適応となる。
  • c. 強度変調放射線治療(IMRT)は耳下腺の線量低減に有効である。
  • d. 放射線治療による粘膜炎、咽頭痛や嘩下時痛は永続的な晩期の合併症である。
  • e. RALS (Remote After Loading System)を用いた高線量率(HDR)組織内照射では、術者が被曝することはない。
答. c,e
脳・神経系腫瘍
  • a. 手術適応なしで放射線が標準
  • b. 乳頭癌と濾胞癌に適応がある
  • d. 急性期有害事象で一時的

喉頭癌(声門癌)cT1N0M0の放射線治療単独での局所制御率は何%か。(2018-8)

  • a. 15~30%
  • b. 30~45%
  • c. 60~75%
  • d. 70~85%
  • e. 80~95%
答. e
脳・神経系腫瘍

腹部の放射線治療について正しい記述を2つ選べ。(2018-5)

  • a. 小腸が含まれるX線照射野において60Gy30分割の治療は安全にできる。
  • b. 肛門管腺癌の場合は手術より放射線治療を考慮すべきである。
  • c. 放射線治療における腹部臓器の有害事象は治療後2ヶ月以内の急性期に限られる。
  • d. 消化器癌の出血が制御できない場合、放射線治療は選択枝として考慮すべきである。
  • e. 脊髄は直列臓器であり、部分的でも放射線単独治療で50Gy25分割を越える線量は許容出来ない。
答. b,d
腹部骨盤部の治療
  • a. 50Gy25分割
  • c. 晩期障害もある
  • e. 部分的になら50Gyも可

腹部の放射線治療について正しい記述を全て選べ。(2019-10)

  • a. 小腸に60Gy30回は照射できる。
  • b. 胃癌の根治的療法として放射線は考慮すべきである。
  • c. 消化管に対する放射線治療においては早期障害にのみ注意すればいい。
  • d. 消化管出血が制御できない場合放射線治療は考慮すべきである。
  • e. 部分的になら脊髄に50Gy照射してもいい。
答. d,e
腹部骨盤部の治療
  • a. 50Gyまで
  • b. 胃から大腸はまず手術
  • c. 晩期障害もある

腹部の放射線治療について正しい記述を1つ選べ。(2020-4)

  • a. 小腸が含まれるX線照射野において70Gy 35分割の治療は安全にできる。
  • b. 結腸癌の根治治療方法として放射線治療は選択肢として考慮するべきである。
  • c. 放射線治療における腹部臓器の有害事象は治療終了後2ヶ月以内の急性期のみを考慮すれば良い。
  • d. 消化器癌の出血が制御できない場合、放射線治療は選択肢として考慮すべきである。
  • e. 部分的な脊髄の照射線量であれば60Gy 30分割のX線治療は許容できる。
答. d
腹部骨盤部の治療
  • a. 50Gyまで
  • b. 胃から大腸はまず手術
  • c. 晩期障害もある
  • e. 部分的に50Gyまで

腹部の放射線治療について正しい記述を2つ選べ。(2021-40)

  • a. 小腸が含まれるX線照射野において60Gy 30分割の治療は安全にできる。
  • b. 肛門癌の根治的療法として放射線は選択肢として考慮すべきである。
  • c. 放射線治療における腹部臓器の有害事象は急性期のみを考慮すれば良い。
  • d. 消化器癌の出血が制御できない場合、放射線治療は選択肢として考慮すべきである。
  • e. 部分的な脊髄の照射線量であれば50Gyを超えてもいい。
答. b,d
腹部骨盤部の治療

腹部骨盤部の放射線治療について、正しいものを2つ選べ。(2022-40)

  • a. 小腸が含まれるX線照射野において60Gy 30分割での治療は許容できる。
  • b. 肛門管扁平上皮癌の根治的療法としては手術療法よりも放射線療法の方が良い。
  • c. 放射線治療における腹部臓器の有害事象は治療終了後2ヶ月以内の急性期のみを考慮すれば良い。
  • d. 消化器癌の出血が制御出来ない場合、放射線治療は選択肢として考慮すべきである。
  • e. 脊髄が含まれるX線照射野において70Gy 35分割での治療は許容できる。
答. b,d
腹部骨盤部の治療
  • a. 50Gyまで
  • c. 晩期障害もある
  • e. 部分的に50Gyまで

子宮癌の放射線治療で正しいのはどれか。2つ選べ。(FIGO: International Federation of Gynecology and Obstetrics)(2020-6)

  • a. 子宮体癌の放射線治療の成績は手術と同等である。
  • b. 子宮頸癌FIGO分類 ⅣA期の放射線治療による5年生存率は20%程度である。
  • c. 腔内照射は線源を子宮の癌病巣に対して一時的に留置して行う治療方法である。
  • d. 子宮頸癌FIGO分類ⅡB期の治療成績は放射線治療より手術成績が優位である。
  • e. 全骨盤照射の晩期有害事象で最も線量制約の根拠として考慮すべき臓器は膀胱である。
答. b,c
腹部骨盤部の治療
  • a. 子宮頸癌は同等である
  • d. 同等
  • e. 小腸

子宮癌の放射線治療で正しいのはどれか。2つ選べ。(FIGO: International Federation of Gynecology and Obstetrics)(2021-41, 2022-42)

  • a. 子宮体癌は子宮頸部癌と比較して放射線治療の適応範囲が広い。
  • b. 子宮頸癌FIGO 分類ⅣA期の放射線治療による5年生存率は5%程度である。
  • c. 腔内照射は線源を子宮の癌病巣に対して一時的に留置して行う治療方法である。
  • d. 子宮頸癌FIGO 分類のⅡB期の治療成績は放射線治療と同等である。
  • e. 全骨盤照射の晩期有害事象で最も線量制約の根拠として考慮すべき臓器は膀胱である。
答. c,d
腹部骨盤部の治療
  • a. 頸癌の方が適応範囲が広い
  • b. 20-30%程度
  • e. 小腸

前立腺癌の治療について正しい記述を2つ選べ。(2019-11)

  • a. 治療方針の決定のために前立腺局所の画像診断としてはCTが有用である。
  • b. 内分泌療法で前立腺特異抗原(PSA)が測定感度以下に低下した場合治癒とみなされる。
  • c. 年齢や病期、リスク分類に応じて、経過観察することもある。
  • d. 前立腺癌の放射線治療において線量増加の障害となるリスク臓器は膀胱である。
  • e. 前立腺癌の骨転移に対して投与される塩化ラジウムはα線が治療効果を発揮する。
答. c,e
腹部骨盤部の治療
  • a. 超音波
  • b. 数年後には薬剤耐性となり再燃する
  • d. 直腸

前立腺癌の治療において正しい記述を2つ選べ。(2018-6)

  • a. 治療方針の決定のために前立腺局所の画像診断としてはMRIが有用である。
  • b. 内分泌療法単独で前立腺特異抗原が測定感度以下に低下した場合治癒とみなされる。
  • c. TNM分類stageⅡの限局癌において手術と放射線治療後の治癒成績は同等である。
  • d. 前立腺癌の放射線治療において線量増加の障害となるリスク臓器は膀胱である。
  • e. 前立腺癌の骨転移に対して投与される塩化ラジウムはβ線が治療効果を発揮する。
答. c
腹部骨盤部の治療
  • a. 超音波
  • b. 数年後には薬剤耐性となり再燃
  • d. 直腸
  • e. α線

前立腺癌の治療において正しい記述を2つ選べ。(2022-41)

  • a. 治療方針の決定のために前立腺局所の画像診断としてはMRIが有用である。
  • b. 内分泌療法単独で前立腺特異抗原が測定感度以下に低下した場合治癒とみなされる。
  • c. TNM分類stageⅡの治癒成績は放射線よりも手術の方が良い。
  • d. 前立腺癌の放射線治療において線量増加の障害となるリスク臓器は直腸である。
  • e. 前立腺癌の骨転移に対して投与される塩化ラジウムはβ線が治療効果を発揮する。
答. d
腹部骨盤部の治療
  • a. 超音波
  • b. 数年後には薬剤耐性となり再燃
  • c. 同等
  • e. α線

75歳の男性。検診でPSA高値を指摘され来院。PSA:30.5 ng/mL(基準4.0以下)。前立腺生検にて腺癌を認めた。Gleason score:4+4=8。画像検査にて前立腺被膜外浸潤、精嚢浸潤、リンパ節転移、遠隔転移の所見なし。根治的な治療法として適切なのはどれか。3つ選べ。(2020-5, 2021-42)

  • a. 男性ホルモン抑制療法
  • b. 抗癌剤療法
  • c. 手術 (前立腺全摘除術)
  • d. 高線量率組織内照射
  • e. 放射線治療 (X線による外照射)
答. c,d,e
腹部骨盤部の治療
  • a. 男性ホルモン抑制療法は放射線との併用や高齢者で行う

非小細胞肺癌の放射線治療で正しいのはどれか。3つ選べ。(2018-9)

  • a. I期病変に対する定位放射線治療の局所制御率は40%程度である。
  • b. 手術適応外のIII期は緩和的な治療方法が考慮される。
  • c. 肺平均線量は放射線肺臓炎の発生割合と相関がある。
  • d. 手術適応外のIII期は、プラチナを含む抗がん剤を併用した化学放射線療法が推奨される。
  • e. CTV (Clinical Target Volume)に呼吸性移動など生理的な動きを加味した体積をITV(Internal Target Volume)という。
答. c,d,e
頭頸部・胸部の治療
  • a. 80%
  • b. IV期で考慮

非小細胞肺癌の放射線治療で正しいのはどれか。3つ選べ。(2019-8)

  • a. 手術適応外のⅢ期は緩和的な治療方法が考慮される。
  • b. V20は放射線肺臓炎の発生割合と相関がある。
  • c. 手術適応外のⅢ期は放射線治療の後に免疫チェックポイント阻害剤の併用が推奨される。
  • d. I期病変に対する定位放射線治療の局所制御率は80~90%程度である。
  • e. CTV (Clinical Target Volume)に患者の日々の体位による誤差を加味したものをITV(Internal Target Volume)という。
答. b,c,d
頭頸部・胸部の治療
  • a. IV期で考慮される
  • e. 呼吸性の移動を見込んだ範囲を加味

非小細胞肺癌の放射線治療で正しいのはどれか。3つ選べ。(2020-7)

  • a. 手術適応外のⅢ期では根治的な放射線治療の適応はない。
  • b. Ⅰ期病変に対する定位放射線治療の局所制御率は50%程度である。
  • c. 20Gy以上照射された肺の体積(V20) は放射線肺臓炎の発生割合と相関がある。
  • d. 手術適応外のⅢ期では、化学放射線治療後に免疫チェックポイント阻害薬を使用することで成績の向上が報告されている。
  • e. CTV (Clinical Target Volume) に呼吸性移動など体内での位置誤差を加味した体積を ITV (Internal Target Volume) という。
答. c,d,e
頭頸部・胸部の治療

非小細胞癌の放射線治療について正しいのはどれか。3つ選べ。(2021-37)

  • a. 骨転移や脳転移に対し、緩和目的の放射線治療を行うことがある。
  • b. 手術適応外のⅢ期では、化学放射線治療後に免疫チェックポイント阻害薬を使用することで成績の向上が期待されている。
  • c. Ⅰ期病変に対する定位放射線治療の局所制御率は30%である。
  • d. 20Gy 以上照射された肺の体積(V20)は放射線肺臓炎の発生割合と相関がある。
  • e. CTV(Clinical Target Volume)に呼吸性移動など体内での位置誤差を加味した体積をGTV(Gross Target Volume)という。
答. a,b,d
頭頸部・胸部の治療
  • c. 80%

食道癌の根治的放射線化学併用と乳癌の術後放射線治療について正しいのはどれか。3つ選べ。(2019-9)

  • a. 処方線量は1日1回2Gyで20回、計40Gyである。
  • b. 胸部中部食道癌における予防照射リンパ節領域は下頸部-胸部-上腹部の3領域である。
  • c. 放射線治療と化学療法は同時並行で行う。
  • d. 食道癌の化学放射線療法で用いる薬剤はジェムザールである。
  • e. 乳癌の治療では乳房保存を行い、その後放射線を全乳房に照射すると局所制御率と生存率が上がる。
答. b,c,e
頭頸部・胸部の治療
  • d. シスプラチン

食道癌の根治的化学放射線治療について正しいのはどれか。3つ選べ。(2018-10)

  • a. 全期間を通じて前後対向2門照射を行う。
  • b. 処方線量は1日1回2Gyで20回、合計40Gyである。
  • c. 胸部中部食道癌における予防照射リンパ節領域は下頚部―胸部―上腹部の3領域である。
  • d. 放射線治療と化学療法は同時併用で行う。
  • e. 使用される化学療法剤はCDDP(シスプラチン)と5-FUである。
答. c,d,e
頭頸部・胸部の治療
  • b. 60Gy/30回

食道癌の根治的科学放射線治療について正しいのはどれか。3つ選べ。(2020-8)

  • a. 食道癌根治照射での処方線量は1日1回2Gyで20回、合計40Gyである。
  • b. 胸部中部食道癌における予防照射リンパ節領域は下頸部-胸部-上腹部の3領域である。
  • c. 食道癌の根治照射では放射線治療と化学療法は同時併用では行わない。
  • d. 食道癌根治化学放射線療法で使用される抗がん剤の一つとして、シスプラチンがある。
  • e. 食道癌の内視鏡的切除で深達度がm2で取り切れていれば、追加の放射線治療は推奨されない。
答. b,d,e
頭頸部・胸部の治療

食道癌の根治的化学放射線治療について正しいものはどれか。2つ選べ。(2021-38)

  • a. 胸部中部食道癌における予防照射リンパ節領域は下頸部―胸部―上腹部の3領域である。
  • b. 食道癌根治照射での処方線量は1 日1 回3Gy で20 回、合計60Gy である。
  • c. 食道癌の根治照射では放射線治療と化学療法は同時併用では行わない。
  • d. 食道癌根治化学放射線療法で使用される抗がん剤の1つとして、シスプラチンがある。
  • e. 食道癌の内視鏡的切除で深達度がsm1 で取り切れており、断端が陰性であれば、追加の放射線治療は推奨されない。
答. a,d
頭頸部・胸部の治療

乳癌の術後予防放射線治療について正しいのはどれか。3つ選べ。(2020-9, 2022-39)

  • a. 左乳癌では右乳癌と比べて心臓の合併症が増える。
  • b. 乳癌で乳房温存手術後に全乳房照射を行うことで、局所制御率のみでなく、生存率も改善する。
  • c. 手術部断端陰性であれば、腫瘍床にブースト照射を行っても局所再発率は変わらない。
  • d. 手術で腋窩リンパ節転移が4個以上あった場合には鎖骨上リンパ節領域への予防照射が推奨される。
  • e. 全乳房照射において、深呼吸息止めで放射線治療を行うことにより、心臓の放射線量を低減できる。
答. a,b,d
頭頸部・胸部の治療
  • c. 局所再発率を半減する
  • e. 左乳房照射においての方法

乳癌の術後予防放射線治療について正しいのはどれか。2つ選べ。(2021-39)

  • a. 右乳癌では左乳癌と比べて心臓の合併症が増える。
  • b. 乳癌で乳房温存術後に全乳房照射を行うことで、局所制御率のみではなく、生存率も改善する。
  • c. 手術部断端陰性であれば、腫瘍床にブースト照射を行っても局所再発率は変わらない。
  • d. 手術で腋窩リンパ節転移が4個以上あった場合には鎖骨上リンパ節領域への予防照射が推奨される。
  • e. 全乳房照射において、深呼吸息止めで放射線治療を行うことにより、心臓への放射線量を低減できる。
答. b,d
頭頸部・胸部の治療
  • a. 左乳癌の方が多い
  • c. 局所再発率を半減する
  • e. 左乳房照射