がん薬物療法の問題
正しいものはどれか、1つ選べ。(2020-6)
- a. シスプラチンは、肝代謝である
- b. ビンカアルカロイドは、骨髄抑制を来さない
- c. 5-FUは体細胞内で代謝され、核酸合成を阻害する
- d. タキサン系抗がん薬は、S期に作用する
- e. 塩酸イリノテカンの副作用は、ABC遺伝子多型で予想可能である
- a. 腎排泄型
- b. 来す
- d. M期
- e. UGT1A1
正しいものはどれか、1つ選べ。(2021-6)
- a. シスプラチンは、肝代謝である。
- b. ビンカアルカロイドは、骨髄抑制を来さない。
- c. アルキル化剤は、DNAのグアニンをアルキル化する。
- d. タキサン系抗がん薬は、葉酸代謝に作用する。
- e. 塩酸イリノテカンの副作用は、ABC遺伝子多型で予想可能である。
- a. 腎排泄型
- b. 来す
- d. 微小管阻害
- e. UGT1A1
正しいものはどれか、1つ選べ。(2020-7)
- a. プラチナ系薬剤は肝機能異常時には減量が必要である
- b. アントラサイクリン系薬剤の骨髄抑制以外の注意すべき副作用は心毒性である
- c. 殺細胞薬は全て生理食塩水で溶解する
- d. 固形腫瘍の殺細胞薬の感受性はSkipper仮説がよくあてはまる
- e. アルキル化剤は、2次発がんの危険性が他の殺細胞薬に比べ低い
- a. 腎毒性なので関係がない
- c. 例えばLeucovorinは経口薬なので全て生理食塩水で溶解するは不適切か
- d. 血液腫瘍はSkipper、固形腫瘍はGompertzian
- e. アルキル化剤、トポイソメラーゼII阻害薬が特に問題
正しいものはどれか、1つ選べ。(2021-7)
- a. プラチナ系薬剤は肺機能異常時には減量が必要である。
- b. アントラサイクリン系薬剤の骨髄抑制以外の注意すべき副作用は下痢である。
- c. 殺細胞薬は全て生理食塩水で溶解する。
- d. 固形腫瘍の殺細胞薬の感受性はSkipper仮説がよくあてはまる。
- e. アルキル化剤は、2次発がんの危険性が他の殺細胞薬に比べ高い。
- a. 腎毒性なので関係がない
- b. 心毒性
- c. 例えばLeucovorinは経口薬なので全て生理食塩水で溶解するは不適切か
- d. 血液腫瘍はSkipper、固形腫瘍はGompertzian
- e. アルキル化剤、トポイソメラーゼII阻害薬が特に問題
正しいものはどれか、1つ選べ。(2022-7)
- a. プラチナ系薬剤は肺機能異常時には減量が必要である。
- b. アントラサイクリン系薬剤の骨髄抑制以外の注意すべき副作用は下痢である。
- c. 殺細胞薬は全て生理食塩水で溶解する。
- d. 固形腫瘍の殺細胞薬の感受性はSkipper仮説がよくあてはまる。
- e. アルキル化剤は、2次発がんの危険性が他の殺細胞薬に比べ高い。
- a. 腎毒性なので関係がない
- b. 骨髄抑制、末梢神経障害、心毒性
- d. 血液腫瘍はSkipper、固形腫瘍はGompertzian
誤っているものはどれか、1つ選べ。(2020-8)
- a. カルボプラチンは腎代謝である
- b. シクロフォスファミドの特徴的な有害事象に出血性膀胱炎がある
- c. ビンクリスチンの特徴的な有害事象として、下痢がある
- d. 進行再発の固形腫瘍に対するがん薬物療法の目的は、延命と症状緩和である
- e. 早期がんでは、患者の希望があっても術後化学療法は実施しない
- c. 骨髄抑制、末梢神経障害
誤っているものはどれか、1つ選べ。(2021-8)
- a. カルボプラチンは腎代謝である。
- b. シクロフォスファミドの特徴的な有害事象は出血性膀胱炎である。
- c. ビンクリスチンの特徴的な有害事象として、末梢神経障害がある。
- d. 進行再発の固形腫瘍に対するがん薬物療法の目的は、あくまで治癒である。
- e. 早期がんでは、患者の希望があっても術後化学療法は実施しない。
- d. 延命と症状緩和である
薬物相互作用について誤っているものはどれか、1つ選べ。(2020-9, 2021-9)
- a. Warfarinは5-FUとの併用により効果が増強する
- b. 5-FU系抗がん剤と抗ウイルス剤の併用で死亡者が続出し社会問題となった
- c. MTXはロイコボリンと併用することにより副作用が増強する
- d. 5-FUとロイコボリンを併用すると5-FUの作用が増強する
- e. グレープフルーツジュースはゲフィチニブの作用を増強させる
- c. 副作用を抑える
次の文章で、誤っているものはどれか、1つ選べ。(2020-16)
- a. アントラサイクリン投与により、骨髄抑制を来たす
- b. シスプラチンの有害事象に腎障害がある
- c. 経口内服薬によるがん薬物療法でも、有害事象は発現する
- d. タキサン系薬剤は腎で代謝される
- e. 殺細胞薬の多くは、脱毛を来す
- d. 肝代謝
次の文章で、誤っているものはどれか、1つ選べ。(2021-16)
- a. 分子標的薬は、骨髄抑制を来さない。
- b. シスプラチンの有害事象に腎障害がある。
- c. 経口内服薬によるがん薬物療法でも、有害事象は発現する。
- d. タキサン系薬剤は、肝で代謝される。
- e. 代謝拮抗剤投与により、骨髄抑制を来たす。
- a. 来す
(問題文不明)(2022-8)
- a. 塩酸イリノテカンは腎代謝である
- b. 再現なし
- c. アルキル化剤は、DNAのアデニンをアルキル化する
- d. 再現なし
- e. 再現なし
- a. 肝代謝
- c. グアニン
分子標的薬による有害事象について誤っているものはどれか、1つ選べ。(2020-24)
- a. ゲフィチニブの投与により視覚障害を来すことがある
- b. ボルテゾミブの投与による主な有害事象は末梢神経障害である
- c. リツキシマブの投与でB型肝炎ウイルスの再活性化を来すことがある
- d. 抗EGFR抗体の代表的な有害事象は皮膚障害である
- e. 抗PD-1抗体では免疫関連有害事象(irAE)に注意が必要である
- a. ゲフィチニブは視覚障害を来さない。視覚障害を来す薬物にクリゾチニブがある。
治療薬と適応疾患で、誤った組み合わせはどれか、1つ選べ。(2020-25)
- a. エリブリン - 悪性軟部腫瘍
- b. ストレプトゾシン - 神経内分泌腫瘍
- c. スニチニブ - 腎細胞がん
- d. ソラフェニブ - 消化管間質腫瘍(GIST)
- e. レンバチニブ - 甲状腺がん
- d. 甲状腺癌、腎細胞癌、肝細胞癌
分子標的薬に関する次の記述のうち、正しいものを2つ選べ。(2020-26)
- a. 抗体薬は直接阻害(中和作用)の他に、抗体依存性細胞障害作用を有する
- b. 抗体薬のうち、キメラ抗体は語尾が-zumabである
- c. ニボルマブはがん細胞表面のPD-1に作用し、PD-1とPD-L1の結合を阻害する
- d. ベバシズマブは血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)に対する抗体薬である
- e. ペルツズマブは心機能障害に注意が必要である
- b. キメラ抗体は-ximab。ヒト化抗体が-zumab。
- c. T細胞表面のPD-1
- d. 抗VEGF抗体
HER2に関する記載で正しいものはどれか。2つ選べ。(2021-24, 2022-24)
- a. 乳がん患者の約90%にHER2過剰発現を認める。
- b. HER2はEGFRと同じHERファミリーの1つである。
- c. HER2陽性の転移・再発乳がんの一次治療でトラスツズマブとペルツズマブを併用する。
- d. トラスツズマブによるインフュージョンリアクション(注入反応)は投与回数が増えると発現頻度が高くなる。
- e. トラスツズマブの有効性・安全性が検証されているのは、本邦では乳がんのみである。
- e. 胃癌にも適応
殺細胞性抗がん薬に対するベバシズマブの併用療法が生存期間の延長に寄与するがん腫はどれか。2つ選べ。(2021-25)
- a. 悪性リンパ腫
- b. 非小細胞肺がん
- c. 大腸がん
- d. 肉腫
- e. 食道がん
誤っているものはどれか、1つ選べ。(2020-20)
- a. ホルモンは内分泌臓器で合成・分泌される
- b. 主な内分泌臓器には脳下垂体、甲状腺、副腎などがある
- c. 手術は局所療法、放射線療法と薬物療法は全身療法である
- d. 内分泌療法が適応となる癌には、乳癌や前立腺癌がある
- e. 乳癌に対する最初の内分泌療法はBeatsonによる卵巣摘出術である
- c. 放射線療法は局所療法に該当
誤っているものはどれか、1つ選べ。(2021-20)
- a. ホルモンは内分泌臓器で合成・分泌される。
- b. 乳癌の発生・増殖にはエストロゲン作用が重要である。
- c. 内分泌療法が適応となる癌には、乳癌や前立腺癌がある。
- d. 手術は局所療法、放射線療法と薬物療法は全身療法である。
- e. 乳癌に対する最初の内分泌療法は1896年の卵巣摘出術である。
- d. 放射線療法は局所療法に該当する
誤っているものはどれか、1つ選べ。(2020-21)
- a. アロマターゼはテストステロンをエストラジオールに変換する
- b. 肥満は、アロマターゼによるエストロゲン産生増加をもたらす
- c. エストロゲンは細胞増殖に関わる遺伝子の転写を制御する
- d. エストロゲンによるMAPKの活性化は、genomic actionによる
- e. ホルモン受容体陽性・HER2陰性乳癌はLuminal Aとよばれる
- d. non-genomic actionによる
誤っているものはどれか、1つ選べ。(2021-21)
- a. アロマターゼはテストステロンをエストラジオールに変換する。
- b. 肥満は、アロマターゼによるエストロゲン産生増加をもたらす。
- c. エストロゲンは細胞増殖に関わる遺伝子の転写を制御する。
- d. エストロゲンによるMAPKの活性化は、non-genomic actionによる。
- e. ホルモン受容体陰性・HER2陰性乳癌はLuminal Aとよばれる。
- e. Basal-likeと呼ばれる
誤った記述はどれか、1つ選べ。(2020-22)
- a. タモキシフェンは乳癌ホルモン療法の標準治療薬として用いられる
- b. 閉経前乳癌ではタモキシフェンの術後5年間投与が標準治療である
- c. フルベストラントは、閉経後進行再発乳癌の治療に用いられる
- d. タモキシフェンは骨組織にアゴニストとして作用する
- e. フルベストラントは子宮内膜にアゴニストとして作用する
- e. アンタゴニストとして作用
誤った記述はどれか、1つ選べ。(2021-22)
- a. タモキシフェンは乳がんホルモン療法の標準治療薬として用いられる。
- b. 閉経前乳がんではタモキシフェンの術後5年間投与が標準治療である。
- c. フルベストラントは、閉経後進行再発乳がんの治療に用いられる。
- d. タモキシフェンは骨組織にアンタゴニストとして作用する。
- e. フルベストラントは子宮内膜にアンタゴニストとして作用する。
- d. アゴニストとして作用
LH-RHアナログについて誤った記述はどれか、1つ選べ。(2020-23)
- a. 乳癌や前立腺癌治療で使用される
- b. 視床下部より分泌されているLH-RHを高濃度に持続的に供給する
- c. 下垂体細胞の受容体のdown regulationを引き起こす
- d. FSH、LHの分泌を抑制する
- e. 主に閉経後乳癌の治療に用いられる
- e. 閉経前乳癌
LH-RHアナログについて誤った記述はどれか、1つ選べ。(2021-23)
- a. 乳がんや前立腺がん治療で使用される。
- b. 視床下部より分泌されているLH-RHを高濃度に持続的に供給する。
- c. 下垂体細胞の受容体のdown regulationを引き起こす。
- d. FSH、LHの分泌を促進する。
- e. 主に閉経前乳がんの治療に用いられる。
- d. 抑制する
LH-RHアナログについて正しいものを1つ選べ。(2022-23)
- a. 乳がんや肺がん治療で使用される。
- b. LH-RHアナログにはタモキシフェンがある。
- c. 下垂体細胞の受容体のdown regulationを引き起こす。
- d. FSH、LHの分泌を促進する。
- e. 主に閉経後乳がんの治療に用いられる。
- a. 肺がんでは使用しない
- b. タモキシフェンはエストロゲン類似化学療法薬
- d. 抑制する
- e. 閉経前
誤っているものはどれか、1つ選べ。(2022-20)
- a. ホルモンは内分泌臓器で合成・分泌される。
- b. 乳癌の発生・増殖にはエストロゲン作用が重要である。
- c. 内分泌療法が適応となる癌には、乳癌や前立腺癌がある。
- d. 手術・放射線療法は局所療法、薬物療法・免疫療法は全身療法である。
- e. 乳癌に対する最初の内分泌療法は、1950年の副腎・下垂体摘出術である。
- e. 1896年の卵巣摘出術である