支持療法とオンコロジーエマージェンシーの問題

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化学療法に伴う心・血管毒性に関する次の記述のうち、正しいものを3つ選べ。(2020-27)

  • a. 急性の心毒性は不整脈や心電図異常が多く、投与量との相関はなく、可逆的である
  • b. アントラサイクリンによる心機能障害は累積投与量と相関し、不可逆的である
  • c. トラスツズマブによる心機能障害は容量依存性があるが、多くは可逆的である
  • d. 静脈血栓塞栓症はがん患者全体の30-50%にみられる
  • e. 静脈血栓塞栓症の診断にD-ダイマーが有用である
答. a,b,e
支持療法とオンコロジーエマージェンシー
  • c. 容量依存性はない
  • d. 4~20%

併用すると、不可逆的な心筋障害(心不全)をきたすことがある分子標的薬を2つ選べ。(2022-17)

  • a. ドキソルビシン(アントラサイクリン系)
  • b. トラスツズマブ(抗HER2抗体)
  • c. ニボルマブ(抗PD-1抗体)
  • d. ベバシズマブ(抗VEGF抗体)
  • e. レンバチニブ
答. a,b
支持療法とオンコロジーエマージェンシー

オンコロジーエマージェンシーと検査の組み合わせのうち適切なものはどれか、3つ選べ。(2020-28, 2021-28)

  • a. 胃がんによる消化管穿孔 - 上部消化管内視鏡
  • b. 腫瘍崩壊症候群 - 血清尿酸
  • c. 上大静脈症候群 - 造影CT
  • d. 胆道閉塞 - 腹部超音波検査
  • e. 発熱性好中球減少症 - 骨髄穿刺
答. b,c,d
支持療法とオンコロジーエマージェンシー
  • a. CT検査
  • e. 血液検査、血液培養、尿検査

がん薬物療法に伴う有害事象として、心筋障害(心筋症)に注意が必要な薬剤はどれか。2つ選べ。(2021-17)

  • a. ゲフィチニブ(EGFR-TKI)
  • b. シスプラチン(白金製剤)
  • c. ドキソルビシン(アントラサイクリン)
  • d. トラスツズマブ(抗HER2抗体)
  • e. ビンクリスチン(微小管阻害剤)
答. c,d
支持療法とオンコロジーエマージェンシー

66歳女性。悪性黒色腫に対してニボルマブが投与されている。本日悪心、嘔吐、腹痛、感冒様症状、意識障害で緊急受診した。体温:37.6°C、血圧:98/58mmHg、脈拍:108回/分、酸素飽和度:98%、血糖:710mg/dL、尿ケトン体(3+)であった。初期対応として正しいものはどれか。3つ選べ。(2021-11, 2022-11)

  • a. 副腎皮質ステロイドの投与を開始する。
  • b. 内服可能であれば経口糖尿病薬を開始する。
  • c. 静脈路を確保し、生理食塩水による脱水の補正を開始する。
  • d. 血糖を降下させるためインスリンの投与を開始する。
  • e. 動脈血を採取し、血液ガス分析を行う。
答. c,d,e
支持療法とオンコロジーエマージェンシー

腫瘍随伴症候群(PNS)について誤っているものはどれか、1つ選べ。(2020-29)

  • a. がん患者の5-10%に発生する
  • b. 血球異常の他に、静脈血栓塞栓症もみられる
  • c. 異所性ACTH症候群では筋力低下や高カリウム血症などを呈する
  • d. Lambert-Eaton筋無力症候群の原因疾患として多いのは小細胞肺がんである
  • e. Lambert-Eaton筋無力症候群の診断に抗VGCC抗体を測定する
答. c
支持療法とオンコロジーエマージェンシー
  • c. 低カリウム血症

腫瘍随伴症候群(PNS)について誤っているものはどれか、1つ選べ。(2021-29)

  • a. がん患者の5-10%に発生する。
  • b. 血球異常の他に、静脈血栓塞栓症もみられる。
  • c. 異所性ACTH症候群では筋力低下や低カリウム血症などを呈する。
  • d. Lambert-Eaton筋無力症候群の原因疾患として多いのは小細胞肺がんである。
  • e. 腫瘍細胞から副甲状腺ホルモン関連蛋白(PTHrP)分泌により、低カルシウム血症を来す。
答. e
支持療法とオンコロジーエマージェンシー
  • e. 高カルシウム血症

腫瘍随伴症候群(PNS)について正しいのはどれか、1つ選べ。(2022-29)

  • a. がん患者の30%に発生する
  • b. 血球異常の他に、血小板減少もみられる
  • c. 異所性ACTH症候群ではCushing症候群の症状を呈する
  • d. Lambert-Eaton筋無力症候群は遠位筋の不随運動を特徴とする
  • e. 腫瘍細胞から副甲状腺ホルモン関連蛋白(PTHrP)分泌により、低カルシウム血症をきたす
答. b
支持療法とオンコロジーエマージェンシー
  • a. 5-10%
  • c. Cushing症候群の症状はまれである
  • d. 近位筋
  • e. 高カルシウム血症