希少がんとAYA世代の問題
頭頚部がんについて誤っているものはどれか、1つ選べ。(2020-33)
- a. 病理組織型では扁平上皮がんが最も多い
- b. 原発部位では口腔が最も多い
- c. ヒトパピローマウイルスは下咽頭がんの発症危険因子である
- d. 甲状腺がんの病理組織型は乳頭がんが最多である
- e. バンデタニブは甲状腺がんでは髄様がんにのみ適応を有する
答. c
希少がんとAYA世代
- c. 中咽頭がん
骨軟部腫瘍の治療について誤っているものはどれか、1つ選べ。(2020-34)
- a. 骨肉腫の好発部位は四肢長管骨である
- b. Ewing肉腫は22番染色体のq12に存在するEWS遺伝子に切断点を持つ様々な相互転座を呈する
- c. 進行性非円形肉腫の標準的一次化学療法はパクリタキセル単剤である
- d. パゾパニブは、脂肪肉腫を除く転移または切除不能の軟部腫瘍に投与される
- e. 粘液型・円形細胞型脂肪肉腫はトラベクテジンの効果が期待される
答. c
希少がんとAYA世代
- c. ドキソルビシン
原発不明がんの治療で適切でないものはどれか、1つ選べ。(2020-35)
- a. 全がんの1-5%程度を占め、近年減少傾向にある
- b. 病理学的には約60%を低分化腺がんが占める
- c. CK(サイトケラチン)7(-)、CK20(+)では大腸がんや胃がんが考慮される
- d. 女性で腹膜転移のみ、漿液腺がんでCA125高値例は、減量手術+化学療法を行う
- e. 特定の治療を有するサブグループ以外はプラチナ製剤を含む化学療法を行う
答. b
希少がんとAYA世代
- b. 高・中分化腺がん
59歳女性。甲状腺乳頭がん術後TSH抑制療法を行ってきたが、2年で多発肺転移・骨転移が出現した。肺転移は131Iの集積があり、放射性ヨウ素内用療法を開始したが、治療中に肺転移の増加・増大を認めた。この症例で考慮される治療はどれか。2つ選べ。(2021-27, 2023-28)
- a. 肺転移切除術
- b. 放射性ヨウ素内用療法継続
- c. ソラフェニブ内服
- d. レンバチニブ内服
- e. ベバシズマブ療法
答. c,d
希少がんとAYA世代
48歳男性。多発性肺内結節、骨腫瘤を認め、他院で原発不明がんと診断され当科紹介受診。再生検施行し血管肉腫と診断された。骨腫瘤に痛みはない。臓器機能は保たれており、PS(ECOG)は1であった。正しいものはどれか、1つ選べ。(2021-34, 2023-35)
- a. 根治的切除(広汎切除+肺転移切除)を行う。
- b. VAC(ビンクリスチン+アクチノマイシンD+シクロホスファミド)療法を行う。
- c. 一次治療としてPTX(パクリタキセル)を投与する。
- d. 免疫チェックポイント薬を投与する。
- e. 肺と骨に照射を行う。
答. c
希少がんとAYA世代
病理検査でKi-67指数が5%と低く、かつ核分裂像数:10/10HPF(高倍率視野)と少ない、高分化型膵神経内分泌腫瘍に対する薬物療法として、適切でないものはどれか。2つ選べ。(2021-26, 2023-27)
- a. レンバチニブ
- b. エトポシド+シスプラチン
- c. アフィニトール
- d. スニチニブ
- e. ストレプトゾシン
答. a,b
希少がんとAYA世代