チーム医療と安全管理の問題
抗がん剤に関する事柄について正しいものはどれか、一つ選べ。(2020-36)
- a. 「ゲムシタビン」は薬剤の力価低下を防ぐため、30分かけて投与する
- b. 「ドキソルビシン」と「パクリタキセル」は副作用の増強を防ぐため、併用する場合はパクリタキセルの次にドキソルビシンを投与する
- c. 「エトポシド」は結晶の析出を防ぐため、1mg/mL濃度以下になるように輸液に希釈して投与する
- d. 「メルファラン」は安定性が低下するため、室温では少なくとも調製から10分以内に投与を終了する
- e. 「オキサリプラチン」はクロールイオンを含有する輸液との配合により分解するため、生理食塩液で溶解することはできない
答. e
チーム医療と安全管理
- a. 副作用を防ぐため
- b. ドキソルビシンが先
- c. 0.4mg/mL濃度以下になるように
- d. 1.5時間以内に
血管外漏出の原因やリスクファクターについて誤っているものはどれか、一つ選べ。(2020-37)
- a. 患者側の要因として、「肥満」がある
- b. 患者側の要因として、「手術や病変による循環障害」がある
- c. 医療者側の要因として、「8時間以内に穿刺した部位より遠位部(下流)への穿刺」がある
- d. 医療者側の要因として、「輸液ポンプの使用」がある
- e. 医療者側の要因として、「創傷瘢痕がある部位の血管への穿刺」がある
答. c
チーム医療と安全管理
- c. 24時間以内
血管外漏出に関する記述のうち正しいものはどれか、一つ選べ。(2020-38)
- a. 抗がん剤の濃度により、漏出時の皮膚障害の程度は変わらない
- b. vesicant drugに分類される抗がん剤は、局所で発赤、腫脹などの炎症性変化を起こすが、一般的に潰瘍形成までに至ることはほとんどない
- c. non-vesicant drugに分類される抗がん剤でも、漏出した場合、炎症や壊死を起こす
- d. irritant drugに分類される抗がん剤は、少量の漏出でも紅斑、発赤、腫脹、水疱性皮膚壊死を起こしたり、難治性の潰瘍を形成する可能性がある
- e. 抗がん剤は漏出時の皮膚障害の程度によって、3種類に分類される
答. e
チーム医療と安全管理
- b. 潰瘍形成に至る
- c. 生じにくい
- d. 潰瘍形成に至らない
血管外漏出に関する記述のうち誤っているものはどれか、1つ選べ。(2021-37)
- a. irritant drugに分類される抗がん剤は、局所で発赤、腫脹などの炎症性変化を起こすが、一般的に潰瘍形成までに至ることはほとんどない。
- b. non-vesicant drugに分類される抗がん剤は、漏出した場合、炎症や壊死を起こしにくい。
- c. 血管外漏出の医療者側のリスクファクターとして、「輸液ポンプの使用」がある。
- d. 血管外漏出の医療者側のリスクファクターとして、「8時間以内に穿刺した部位より遠位部(下流)への穿刺」がある。
- e. 血管外漏出の患者側のリスクファクターとして、「栄養状態不良」がある。
答. d
チーム医療と安全管理
- d. 24時間以内
血管外漏出について、次のうち誤っているものはどれか。(2022-37, 2023-37)
- a. 炎症性薬剤に分類される抗がん剤は、局所で発赤、腫脹などの炎症性変化を起こすが、一般的に潰瘍形成までに至ることはほとんどない。
- b. 非壊死性薬剤に分類される抗がん剤は、漏出した場合、炎症や壊死を起こしにくい。
- c. 血管外漏出の医療者側のリスクファクターとして、「輸液ポンプの使用」がある。
- d. 血管外漏出の医療者側のリスクファクターとして、「8時間以内に穿刺した部位より遠位部(下流)への穿刺」がある。
- e. 血管外漏出の患者側のリスクファクターとして、「栄養状態不良」がある。
答. d
チーム医療と安全管理
- d. 24時間以内
がん薬物療法における職業性曝露に関する記述のうち誤っているものはどれか、一つ選べ。(2020-39, 2021-39)
- a. 抗がん剤には人間への発がん性がある
- b. Hazardous drug(HD)の曝露対策において、現段階で最も効果が低いとされる方法は、個人防御具による作業者の防護である
- c. 個人防御具には、ガウン、手袋、眼・顔面防御具、呼吸器防御具が含まれる
- d. 抗がん剤注射剤を投与する際には、ガウンを着用する必要はない
- e. 抗がん剤を準備する時は、手袋をする必要がある
答. d
チーム医療と安全管理
- d. 着用する必要がある
がん薬物療法における職業性曝露に関する記述のうち正しいものはどれか、1つ選べ。(2022-39)
- a. 抗がん剤には人間への発がん性がない。
- b. Hazardous drug(HD)の曝露対策において、現段階で最も効果が低いとされる方法は、個人防御具による作業者の防護である。
- c. 抗がん剤注射剤を投与する際には、ガウンを着用する必要はない。
- d. 抗がん剤を準備する時は、手袋をする必要がない。
- e. 抗がん剤を投与している患者の体液は抗がん剤に汚染されている。
答. b,e
チーム医療と安全管理
- a. 発がん性がある
- c. 着用する必要がある
- d. 手袋をする必要がある