ユニット2-1 内耳・聴神経・聴覚中枢の問題
正しいものを2つ選べ(2018-5)
- a. 流行性耳下腺炎では両側性の高度難聴をきたすことが多い。
- b. メニエール病は圧外傷を誘因として内リンパ水腫をきたす疾患である。
- c. 突発性難聴はめまいを合併することがある。
- d. 薬剤性難聴の原因として頻度の高いのはカルバペネム系抗菌薬である。
- e. 片側で緩徐進行の感音難聴は聴神経腫瘍を疑う。
答. c,e
下記のオージオグラムから考えられる疾患は何か。正しいものを2つ選べ。(2019-4, 2020-10, 2021-35, 2023-8)
- a. 慢性中耳炎
- b. 騒音性難聴
- c. メニエール病
- d. 耳硬化症
- e. 薬剤性難聴
答. a,d
片側で急性発症の難聴症例について、正しいものを3つ選べ。(2019-6, 2020-9, 2021-33)
- a. 飛行機の離着陸や鼻かみなどの圧外傷で生じた場合、高圧酸素療法を行う
- b. 突発性難聴、メニエール病、外リンパ瘻はいずれもめまいを合併しうる
- c. 早期のステロイド治療を要する可能性があり、診断を遅らせないことが重要である
- d. 顔面神経麻痺を合併した場合、水痘帯状疱疹ウイルスが原因である可能性がある
- e. ムンプスウイルスが原因の場合、抗ウイルス薬が有効であるためワクチン接種の重要性は低い
答. b,c,d
正しいものを2つ選べ(2018-6)
- a. 非症候群性の遺伝性難聴では常染色体優性遺伝が多い。
- b. 先天性難聴の約3割は遺伝性難聴である。
- c. 新生児聴覚スクリーニングで用いられることがある耳音響放射(OAE)は内耳の反応を見る検査である。
- d. 1-3-6ルールでは、先天性難聴の児は3歳までに補聴器を装用すべきとされている
- e. 2017年に改訂された本邦の成人人工内耳適応基準によると、70dB以上の難聴である場合、条件に合致すれば人工内耳の適応と判断できる。
答. c,e
先天性難聴について、正しいものを2つ選べ。(2019-7)
- a. 先天性難聴の原因として最も多いのは先天性風疹症候群である
- b. 非症候群性の遺伝性難聴では常染色体優性遺伝が多い
- c. 先天性難聴の約3割は遺伝性難聴である
- d. 両親は難聴でないことが多い
- e. Usher症候群は難聴と網膜色素変性症を合併する
答. d,e
先天性難聴について、正しいものを2つ選べ。(2021-34)
- a. 非症候群性の遺伝性難聴では常染色体優性遺伝が多い
- b. 先天性難聴の約3割は遺伝性難聴である
- c. 新生児聴覚スクリーニングで用いられることがある耳音響反射(OAE)は内耳の反応を見る検査である
- d. 先天性難聴の原因として最も多いのは先天性風疹症候群である
- e. Usher症候群は難聴と網膜色素変性症を合併する
答. c,e
新生児聴覚スクリーニングで両側要精査となった生後7日の児について、正しいものを3つ選べ。(2019-8)
- a. 生後3か月までに専門の耳鼻咽喉科で精密検査を始めるべきである
- b. 生後6か月になったら人工内耳手術を行う
- c. 聴性脳幹反応検査はABRと呼ばれ、生後8か月を過ぎたら検査できるようになる
- d. 精密検査の結果、90dB以上の難聴と診断されたら、まず補聴器装用を行う
- e. 新生児聴覚スクリーニングで用いられることがある耳音響放射(OAE)は内耳の反応を見る検査である
答. a,d,e
新生児聴覚スクリーニングで両側要精査となった生後7日の児について、正しいものを2つ選べ。(2020-11, 2022-17)
- a. 生後3か月までに専門の耳鼻咽喉科で精密検査を始めるべきである
- b. 生後6か月になったら人工内耳手術を行う
- c. 聴性脳幹反応検査はABRと呼ばれ、生後8か月を過ぎたら検査できるようになる
- d. 精密検査の結果、90dB以上の難聴と診断されたら、まず補聴器装用を行う
- e. 両親は難聴ではないことが多い
答. a,e
56歳男性。もともと両耳とも聴こえに問題はなかったが、4か月前から徐々に右耳で電話の声が聴き取りにくくなってきた。最近は右側から呼びかけられると聴き返すことが多く、少しずつ悪化している。歩行時にふらつくことが増えてきた。右頬骨付近にしびれと知覚低下がある。この症例について、正しいものを3つ選べ。(2020-12, 2021-36, 2022-18)
- a. 低音障害型の感音難聴を示すことが多い
- b. めまいを反復し、治療には利尿薬を用いることがある
- c. MRIによる画像診断が重要である
- d. 放射線を用いた治療を行う場合がある
- e. 耳鳴を合併することがある
答. c,d,e
下記のX線写真に関連した治療について、正しい組み合わせを1つ選べ。(2022-2, 2023-10)
- a. この症例は両側難聴である
- b. 拡大図の矢尻で示した部位は蝸牛に相当する
- c. この機器は手術で埋め込まれたものである
- d. この機器は定期的に入れ替え手術を必要とする
- e. 対象は成人のみである
答. a,b,c