消化器がんに対するがん薬物療法の問題
50歳のPS良好の多発肝転移を有する進行胃がん、通過障害なし、臓器機能障害なし、腹水なし、HER2 IHC(1+)の患者に対する一次治療はどれか、1つ選べ。(2020-30)
- a. 塩酸イリノテカン
- b. カペシタビン+シスプラチン+トラスツズマブ
- c. ドセタキセル(DTX)
- d. FOLFOX+ベバシズマブ
- e. S-1+シスプラチン
答. b
消化器がんに対するがん薬物療法
60歳のPS良好の多発肝転移を有する進行胃がん、食物通過障害なし、臓器機能障害なし、腹水なし、HER2 IHC(3+)の患者に対する治療方針について正しいものはどれか、1つ選べ。(2021-30)
- a. 原発と肝転移切除術を行う。
- b. トラスツズマブ併用殺細胞薬による全身化学療法を行う。
- c. 殺細胞薬による全身化学療法を行う。
- d. PS良好、心疾患既往がないため、化学療法前に心エコーによる心機能評価は不要。
- e. BSC(best supportive care)の方針となる。
答. b
消化器がんに対するがん薬物療法
60歳のPS良好の多発肝転移を有する進行胃がん、食物通過障害なし、臓器機能障害なし、腹水なし、HER2(IHC3+)の患者に対する治療方針について誤っているのはどれか、1つ選べ。(2022-30)
- a. 原発、多発肝転移切除を行わない
- b. トラスツズマブ併用殺細胞薬による全身化学療法を行う
- c. 免疫チェックポイント阻害薬単剤の全身化学療法を行う
- d. 化学療法前に心エコーを行う
- e. (再現できませんでした)
答. c
消化器がんに対するがん薬物療法
- c. HER2陰性時に用いる
胃がんについて誤っているものはどれか、1つ選べ。(2021-33)
- a. 粘膜内に浸潤が留まるものは、ESDの適応である。
- b. 組織型は多くが腺癌である。
- c. ヒトパピローマウイルスは胃がんの発症危険因子である。
- d. IV期胃がんに対する薬物療法は延命効果を示す。
- e. 免疫チェックポイント薬は、一部の胃がんに奏功する。
答. c
消化器がんに対するがん薬物療法
- c. ヘリコバクターピロリが発症危険因子
上行結腸がん、RAS変異型、臨床病期IV期一次治療でFOLFOX+ベバシズマブを施行中に病勢進行した。PS良好、二次治療で行う治療はどれか、1つ選べ。(2020-31)
- a. レゴラフェニブ
- b. FOLFIRI+ベバシズマブ
- c. FOLFIRI+セツキシマブ
- d. パクリタキセル
- e. S-1+シスプラチン
答. b
消化器がんに対するがん薬物療法
- c. セツキシマブはRAS野生型に有効
上行結腸がん、RAS変異型、臨床病期IV期一次治療でFOLFOX+ベバシズマブを施行中に病勢進行した。PS良好、二次治療で行う治療はどれか、1つ選べ。(2021-31)
- a. ゲフィチニブ
- b. FOLFIRI+ベバシズマブ
- c. FOLFIRI+セツキシマブ
- d. パクリタキセル
- e. S-1+シスプラチン
答. b
消化器がんに対するがん薬物療法
- c. セツキシマブはRAS野生型に有効
進行上行結腸がん、RAS変異型、臨床病期IV期、PS良好。一次治療で行う治療はどれか。1つ選べ。(2022-31)
- a. ゲフィチニブ
- b. FOLFOX+ベバシズマブ
- c. FOLFIRI+抗EGFR抗体薬
- d. 抗EGFR抗体薬単剤
- e. S-1+シスプラチン
答. b
消化器がんに対するがん薬物療法
大腸癌について正しい記述はどれか、1つ選べ。(2022-38)
- a. 男性のがん死亡数の第一位である
- b. 原因の一つとして、EGFR遺伝子変異がある
- c. 遠隔転移があっても、切除可能であれば、原発巣を含めて切除する
- d. がん薬物治療では、IV期であっても半数が治癒する
- e. ALK変異陽性大腸癌では、抗EGFR抗体薬を用いて治療する
答. c
消化器がんに対するがん薬物療法
- a. 3位
- b. RASやBRAFがある
- d. 5年生存率は18.7%
- e. シグナルが異なる
Child-Pugh分類Aの遠隔転移を伴う肝細胞がんの一次全身化学療法について正しいものはどれか、1つ選べ。(2021-35, 2022-35)
- a. 5-FU+シスプラチン
- b. アテゾリズマブ(免疫チェックポイント阻害剤)+ベバシズマブ
- c. ゲフィチニブ
- d. トラスツズマブ
- e. FOLFOX+ベバシズマブ
答. b
消化器がんに対するがん薬物療法
次の中で誤っているものはどれか、1つ選べ。(2020-32)
- a. 膵がんの術後療法は、化学放射線療法が推奨される
- b. 膵がんの術後補助化学療法において、ゲムシタビンは手術単独療法に比し生存期間を有意に延長する
- c. 切除不能膵がんの化学療法として、ゲムシタビン+nab-パクリタキセル療法を行う
- d. 切除不能胆道がんの化学療法として、ゲムシタビン+シスプラチン療法を行う
- e. 膵がんの5年生存率は10%程度である
答. a
消化器がんに対するがん薬物療法
- a. 化学療法が推奨。化学放射線療法は化学療法よりも有効性が高いと認められず、推奨されない。
次の中で誤っているものはどれか、1つ選べ。(2021-32)
- a. 肝転移を有する膵がんの標準治療は、原発巣と肝転移の切除である。
- b. 膵がんの術後補助化学療法において、ゲムシタビンは手術単独療法に比し生存期間を有意に延長する。
- c. 切除不能膵がんの化学療法として、ゲムシタビン+nab-パクリタキセル療法を行う。
- d. 切除不能胆道がんの化学療法として、ゲムシタビン+シスプラチン療法を行う。
- e. 膵がん全体の5年生存率は、10%以下である。
答. a
消化器がんに対するがん薬物療法
- a. FOLFIRINOX療法、またはゲムシタビン+nab-パクリタキセル併用療法が推奨
正しいものを1つ選べ。(2022-32)
- a. 膵臓がんの発生にピロリ菌が関係している
- b. 膵臓がんの90%にBRAF変異がみられる
- c. 膵臓がんの術後S-1は手術単独よりも生存期間を有意に延長する
- d. 切除不能膵臓がんの一次治療としてニボルマブがある
- e. 切除不能胆道がんの1次治療として5-FU+シスプラチンがある
答. c
消化器がんに対するがん薬物療法
- a. 胃がん
- d. 一次療法は化学療法
- e. ゲムシタビン+シスプラチン