ユニット4-1 頭頚部腫瘍・咽喉頭の問題
頸部腫瘤の診断方法で、優先的には行わないものを1つ選べ。(2018-16)
- a. CT
- b. MRI
- c. 喉頭ファイバー検査
- d. 穿刺吸引細胞診
- e. 開放生検
答. e
頭頚部癌で誤りを1つ選べ。(2018-18)
- a. 上顎癌は複視を生じることがある。
- b. 上咽頭癌は複視を生じることがある。
- c. ヒトパピローマウイルス関連中咽頭癌の予後は一般的に不良である。
- d. 下咽頭癌に対する拡大手術はQOLを大きく損なう。
- e. 喉頭癌で声帯麻痺を伴っている場合は進行例である。
答. c
誤りを1つ選べ。(2018-15)
- a. 上顎癌に動注化学療法は用いない。
- b. 口腔内不衛生は口腔癌のリスクファクターである。
- c. 上咽頭癌は難聴を生じることがある。
- d. 中喉頭癌の発生にはヒトパピローマウイルスの関与が指摘されている。
- e. 耳下腺癌は顔面神経麻痺を生じることがある。
答. a
誤りを1つ選べ。(2020-29, 2021-17, 2022-27)
- a. 頭頸部に発生する悪性腫瘍はほとんどが上皮性である
- b. 頭頸部癌には聴器癌が含まれない
- c. 甲状腺にも扁平上皮癌は生じることがある
- d. 唾液腺癌では、扁平上皮癌以外にも多様な組織型から癌が発生する
- e. 頸部食道は頭頸部に含まれない
答. b
正しいものを2つ選べ。(2019-15, 2021-18)
- a. 頭頸部癌では、頸部リンパ節転移が高率に生じる
- b. 頭頸部癌における遠隔転移は、肝転移が最も多い
- c. 頭頸部癌においては、化学療法でも根治が期待できる
- d. 頭頸部癌でも免疫チェックポイント阻害剤は適応がある
- e. 放射線治療と化学療法を使用しても、メリットは乏しい
答. a,d
正しいものを2つ選べ。(2019-16, 2020-30, 2022-28)
- a. ヒトパピローマウイルスは上咽頭癌発癌に関連する
- b. 上咽頭癌では複視が初発症状となりうる
- c. 上咽頭癌は高齢者にのみ発生する
- d. 上咽頭癌では高分化扁平上皮癌が最も多い
- e. 進行上咽頭癌の根治治療には、化学放射線療法が用いられる
答. b,e
68歳男性。嗄声を主訴として受診。喉頭ファイバースコピーにて、右声帯を主座とする腫瘍性病変が指摘され、右声帯麻痺を伴っていた。この症例に対する治療について正しいものを2つ選べ。(2019-23, 2020-32, 2021-20)
- a. 根治手術として、喉頭全摘術をすすめる
- b. 根治的治療を希望する場合、放射線単独療法をすすめる
- c. 喉頭温存を希望する場合、化学放射線療法をすすめる
- d. 80%以上の5年生存率が期待できる
- e. 喉頭摘出後、音声機能の代用は期待できない
答. a,c
適切なものを3つ選べ。(2022-8)
- a. 喉頭が摘出されている
- b. この孔は気管である
- c. 代⽤⾳声なしでも発声ができる
- d. 誤嚥性肺炎をきたしやすい
- e. ⾵呂は⾸まで浸かれない
答. a,b,e