ユニット4-2 頭頚部腫瘍・顔面頚部の問題
正しいものを2つ選べ。(2020-33, 2021-22)
- a. 鼻副鼻腔癌には、上咽頭癌、鼻腔癌、篩骨洞癌などがある
- b. 上顎洞癌は複視を生じることがある
- c. 上顎洞癌は早期から症状が出現する場合が多い
- d. 上顎洞癌の場合、動注化学療法、放射線、手術を併用した治療を行う
- e. 上顎洞癌は、頸部リンパ節転移を来すことが多い
答. b,d
正しいものを2つ選べ。(2019-26, 2021-21)
- a. 舌癌には若年発症(20~40歳代)もみられる
- b. 口腔癌では、手術は推奨されない
- c. 舌癌の初期は口内炎との鑑別は容易である
- d. 喫煙、飲酒は口腔癌のリスクファクターである
- e. 口腔癌の組織型は腺癌が最も多い
答. a,d
55歳男性。既往症:高血圧、喫煙歴:30本/日×30年、飲酒歴:日本酒2合/日×20年。1か月前より舌の違和感、痛みが出現し来院。舌右縁に20×30mm大の腫瘤性病変がみられ、右頸部に20mm大腫瘤を触知する。舌生検にて扁平上皮癌の診断であった。CT・MRIにて、舌右縁に舌正中を超えずに広がる腫瘍性病変がみられ、右頸部リンパ節腫大もみられた。この症例に最も適した治療法を1つ選べ。(2019-25, 2020-36, 2022-31)
- a. 放射線化学療法
- b. 放射線治療
- c. レーザー焼灼術
- d. 右舌半切除術、右頸部郭清術、前腕皮弁再建術
- e. 化学療法
答. d
誤りを1つ選べ。(2019-22, 2020-31, 2021-19, 2022-29)
- a. 咽頭進行癌では、約20%に上部消化管に重複癌が見られる
- b. 頭頸部原発不明癌で、扁桃を原発巣として疑うことは重要である
- c. 進行下咽頭癌に対する手術療法では、喉頭摘出を伴うことが多い
- d. 進行下咽頭癌に対する手術療法では、遊離空腸を用いた咽頭再建を伴うことが多い
- e. 下咽頭癌では発症早期から症状が出現しやすい
答. e
誤ったものを2つ選べ。(2020-34, 2021-23, 2022-30)
- a. 頸部郭清術では総頸動脈の温存は必須ではない
- b. 耳下腺全摘術の合併症として、顔面神経麻痺、first bite syndromeなどがある
- c. 耳下腺多形腺腫の手術では、原則として顔面神経を温存しない
- d. 原発不明癌では、CT・MRI・US・PET-CTなどで原発病変を精査することが重要である
- e. 大唾液腺癌では組織型が多彩である
答. a,c
甲状腺癌において、最も予後の良い病理組織型はどれか。(2018-17)
- a. 乳頭癌
- b. 濾胞癌
- c. 髄様癌
- d. 未分化癌
- e. 扁平上皮癌
答. a
正しい組み合わせを1つ選べ。(2019-24, 2020-35, 2021-24)
- a. 55歳未満の甲状腺乳頭癌は予後良好である
- b. 甲状腺濾胞癌ではリンパ性転移が多い
- c. 甲状腺濾胞癌では微小浸潤型よりも広汎浸潤型で予後良好である
- d. 甲状腺癌の手術では合併症として反回神経麻痺を生じることがある
- e. 甲状腺未分化癌では10年生存率が98%と予後良好である
答. a,d