放射線各論の2022年度の問題
1. 急性期脳梗塞の画像所見に見られるearly CT signsで、誤っているものはどれか。1つ選べ。(2021-1, 2022-1)
- a. 皮髄境界の不明瞭化
- b. 島皮質の不明瞭化
- c. 脳溝の不明瞭化
- d. 脳室の不明瞭化
- e. 深部灰白質の不明瞭化
答. d
中枢神経の画像診断
ユニット1 画像診断学各論
3. 脳腫瘍内の小出血を評価したい場合、追加する撮像法として最も適切なものを以下の選択肢の中から1つ選べ。(2022-3)
- a. FLAIR
- b. 拡散強調画像
- c. T2スター強調画像
- d. 造影T1強調画像
- e. T2強調画像
答. c
中枢神経の画像診断
- c. 出血が顕著な低信号になる
ユニット1 画像診断学各論
4. 健常成人の立位胸部X線写真正面像で見られる構造を2つ選べ。(2022-4)
- a. 脊髄
- b. 棘突起
- c. 大動脈弁
- d. 気管分枝部
- e. 下行大動脈右縁
答. b,d
胸部の画像診断
ユニット1 画像診断学各論
5. 70歳代男性。2~3年前から続く労作時呼吸困難を主訴に受診した。胸部単純X線写真と右肺の高分解能CTを別に示す。正しいものを2つ選べ。(2022-5)
- a. 蜂巣肺が見られる。
- b. 横隔膜の平坦化が見られる。
- c. 肺の線維化が示唆される。
- d. 高度な閉塞性障害が示唆される。
- e. 高分解能CTでは小葉間裂が確認される。
答. a,c
胸部の画像診断
- d. 拘束性
ユニット1 画像診断学各論
6. 次の画像左から①~⑤は肺感染症の高分解能CT である。ニューモシスチス肺炎はどれか。(2021-6, 2022-6)
- a. ①
- b. ②
- c. ③
- d. ④
- e. ⑤
答. b
胸部の画像診断 すりガラス陰影
ユニット1 画像診断学各論
7. 1週間続く血痰を主訴に受診した患者のX 線写真を以下に示す。喫煙歴は20本×40年である。無気肺は肺のどこの区画で見られるか。(2021-7, 2022-7)
- a. 右上葉
- b. 右中葉
- c. 右下葉
- d. 左上葉
- e. 左下葉
答. a
胸部の画像診断
ユニット1 画像診断学各論
8. 原発性肺腺癌の高分解能CT画像で転移が起きていると考えられる画像を選べ。画像(2022-8)
- a. ①
- b. ②
- c. ③
- d. ④
- e. ⑤
答. d
胸部の画像診断 浸潤性乳頭型腺癌の所見
ユニット1 画像診断学各論
9. 60歳男性。ある疾患の精査中偶然縦隔腫瘤を発見した。腹部造影CTの画像より、何であると考えられるか。(2021-9, 2022-9)
- a. 胸腺腫
- b. 食道癌
- c. 大動脈瘤
- d. 奇形腫
- e. 神経原性腫瘍
答. a
胸部の画像診断
ユニット1 画像診断学各論
11. 次の肝腫瘍のうち、Gd-EOB-DTPAを取り込むものを2つ選べ。(2022-11)
- a. 肝膿瘍
- b. 肝血管腫
- c. 胆管細胞癌
- d. AP shunt
- e. 肝細胞癌の前癌病変
答. d,e
肝腫瘍の画像診断
ユニット1 画像診断学各論
12. 単純CTと造影CTを下に示す。このCTで認める肝腫瘍に関する記載で正しいものを2つ選べ。(2022-12)
- a. 病変はS6に存在すると考えられる。
- b. 肝両葉で胆管拡張が見られる。
- c. 腫瘍の造影効果はあまり高くない。
- d. 総ビリルビンが高い。
- e. 単純CTで肝実質よりも低信号である。
答. d,e
肝腫瘍の画像診断
- a. S4
- b. 腫瘍末梢で拡張
ユニット1 画像診断学各論
13. 80 歳代男性、1週間前より前胸部絞扼感が出現、徐々に増悪したため来院した。冠動脈CTAの画像を以下に示す。正しいものを2つ選べ。(2021-13, 2022-13)
- a. 右冠動脈に狭窄が見られる。
- b. 左冠動脈前下行枝に狭窄が見られる。
- c. 左冠動脈回旋枝に狭窄が見られる。
- d. 狭窄部位に見られるプラークは石灰化プラークである。
- e. 狭窄部位に見られるプラークは非石灰化プラークである
答. b,e
心・大血管の画像診断
ユニット1 画像診断学各論
14. 70歳代、女性、長期臥床の患者。呼吸苦を訴え、D-ダイマーが検出されたため、造影CTが施行された。以下の画像を見て、適切なものを2つ選べ。(2021-14, 2022-14)
- a. 両側の肺動脈に血栓を認める。
- b. 右房内に血栓を認める。
- c. 心室中隔の平坦化を認める。
- d. IVCの拡張を認める。
- e. 左腸骨静脈内に血栓を認める。
答. c,d
心・大血管の画像診断
ユニット1 画像診断学各論
15. 80歳女性。突然の背部痛を主訴に来院。以下の記述のうち正しいものを2つ選べ。(画像なし)(2022-15)
- a. 偽腔開存型大動脈解離である。
- b. 偽腔閉塞型大動脈解離である。
- c. ULP型大動脈解離である。
- d. スタンフォードA分類である。
- e. スタンフォードB分類である。
答.
心・大血管の画像診断
ユニット1 画像診断学各論
16. 外傷患者の診断を確定するために単純CTに追加して造影CTを行うことが最も有効なのはどれか。1つ選べ。(2022-16)
- a. 脳挫傷
- b. 肺挫傷
- c. 気胸
- d. 肋骨骨折
- e. 肝臓損傷
答. e
外傷の画像診断
ユニット1 画像診断学各論
17. 外傷の初期診療として迅速簡易超音波検査法(FAST)で確認する必要があるのはどれか。1つ選べ。(2022-17)
- a. 骨折
- b. 気胸
- c. 大動脈径
- d. 臓器損傷
- e. 心嚢液貯留
答. e
外傷の画像診断
ユニット1 画像診断学各論
18. 32歳の男性。心窩部痛を主訴に来院した。本日、オートバイ運転中に併走する乗用車と接触して転倒した。意識は清明で、四肢の擦過傷と右膝関節の打撲以外に大きな外傷はなかった。3時間後、心窩部痛を自覚。徐々に増悪するため、妻に付き添われて受診した。
意識清明、体温37.2度、脈拍104回/分・整、血圧96/58mmHg、呼吸数16回/分、SpO2 97%(room air)眼瞼結膜はやや貧血様だが異常なし。呼吸音・心音正常。腹部は軽度膨隆し、腸雑音の亢進を認める。心窩部から右季肋下にかけて圧痛を認める。神経診察で異常なし。
<血液所見>赤血球327万/µL、Hb 10.6g/dL、Ht 34%、白血球11280/µL、血小板16万/µL
<血液生化学所見>総タンパク6.8g/dL、アルブミン3.7g/dL、総-Bil 0.9mg/dL、AST 142IU/L、ALT 78IU/L、LD 358IU/L、γ-GT 57IU/L、アミラーゼ154IU/L、BUN 18mg/dL、Cr 0.8mg/dL、血糖97mg/dL、Na 140mEq/L、K 4.3mEq/L、Cl 100mEq/L、CRP 1.0mg/dL
まず行うべき検査を1つ選べ。(2021-18, 2022-18)
意識清明、体温37.2度、脈拍104回/分・整、血圧96/58mmHg、呼吸数16回/分、SpO2 97%(room air)眼瞼結膜はやや貧血様だが異常なし。呼吸音・心音正常。腹部は軽度膨隆し、腸雑音の亢進を認める。心窩部から右季肋下にかけて圧痛を認める。神経診察で異常なし。
<血液所見>赤血球327万/µL、Hb 10.6g/dL、Ht 34%、白血球11280/µL、血小板16万/µL
<血液生化学所見>総タンパク6.8g/dL、アルブミン3.7g/dL、総-Bil 0.9mg/dL、AST 142IU/L、ALT 78IU/L、LD 358IU/L、γ-GT 57IU/L、アミラーゼ154IU/L、BUN 18mg/dL、Cr 0.8mg/dL、血糖97mg/dL、Na 140mEq/L、K 4.3mEq/L、Cl 100mEq/L、CRP 1.0mg/dL
まず行うべき検査を1つ選べ。(2021-18, 2022-18)
- a. 腹部単純X線
- b. 上部消化管内視鏡
- c. 腹部超音波検査
- d. 腹部造影CT
- e. 頭部MRI
答. a
外傷の画像診断
ユニット1 画像診断学各論
19. 脊椎椎間板炎に関して誤っているものを1つ選べ。(2021-19, 2022-19)
- a. 小児より高齢者に好発する。
- b. 検出には脂肪抑制T2 強調画像が有用である。
- c. 細菌性では黄色ブドウ球菌が起因菌の最多である。
- d. 椎間板のMRI 所見としてhot disk が特徴である。
- e. 細菌感染に伴う膿瘍は感染徴候に乏しく、冷膿瘍 (cold abscess) と呼ばれる。
答. e
脊椎の画像診断
- e. 結核に伴う膿瘍
ユニット1 画像診断学各論
20. 岬角の位置を選べ。(2022-20)
- a. C1とC2の間
- b. C7とTh1の間
- c. Th12とL1の間
- d. L5とS1の間
- e. 仙骨の間
答. d
脊椎の画像診断
ユニット1 画像診断学各論
21. 骨髄に関して誤っているものを1つ選べ。(2022-21)
- a. 黄色髄は脂肪髄である。
- b. 加齢に伴い、赤色髄よりも黄色髄が増加する。
- c. 加齢に伴い、 T1強調像で信号が低下する。
- d. 加齢に伴い、 T2強調像で信号が増加する。
- e. 赤色髄と黄色髄が混在するとT1強調像の信号は不均一になる。
答. c
脊椎の画像診断
- c. 信号が増加する
ユニット1 画像診断学各論
22. 核医学検査について誤っているものを1つ選べ。画像(2022-22)
- a. 図1の症例はサルコイドーシスを疑う。
- b. 図2の症例では右冠動脈領域の虚血が疑われる。
- c. 99mTc製剤は123I-IMPより脳血流との直線性が高い。
- d. 図3はレボドパが有効性を示す。
- e. びまん性造骨性転移は骨シンチグラフィで腎臓の集積が低下する。
答. c
核医学
- c. IMPのほうが直線性が高い
ユニット4 核医学
25. 42歳女性。右手のしびれと言葉の出にくさを主訴に来院。以下に3枚の画像を示す。この疾患について間違っているものを2つ選べ。画像(2022-25)
- a. 脳の微小出血が見られる。
- b. 右肺動静脈の奇形が見られる。
- c. 塞栓術にはゼラチンスポンジを用いる。
- d. HHT(遺伝性出血性毛細血管拡張症)に合併しやすい。
- e. 脳膿瘍が見られることがある。
答. a,c
- c. ゼラチンスポンジは一時塞栓なので肺動静脈瘻には用いない
ユニット3 画像下治療(IVR)
26. 疾患と適応となるInterventional radiology(IVR)の組み合わせで誤っているものはどれか。1つ選べ。(2020-26, 2021-26, 2022-26)
- a. 肝細胞癌:動注化学塞栓療法
- b. 閉塞性動脈硬化症:ステント留置術
- c. 腸腰筋膿瘍:膿瘍ドレナージ
- d. 喀血:経皮的血管塞栓術
- e. 腎動脈瘤:ステントグラフト内挿術
答. e
- e. コイル塞栓術
ユニット3 画像下治療(IVR)
28. 30歳代女性。不正出血のため近医産婦人科受診。経腟エコーで骨盤内に腫瘤性病変が疑われた。骨盤部MRI の撮影依頼で、大学病院に紹介受診。骨盤部MRI 検査に関して正しいものはどれか。3つ選べ。(2021-28, 2022-28)
- a. 骨盤部MRI ではヨード造影剤を使用する。
- b. 嚢胞性卵巣病変に充実部を認めれば、悪性と考える。
- c. 卵巣奇形腫と内膜症性嚢胞の鑑別には、脂肪抑制T1 強調画像が有用である。
- d. 子宮腫大病変において、境界不明瞭なjunctional zone の肥厚は子宮腺筋症を疑う所見である。
- e. 子宮平滑筋肉腫は周囲への浸潤・内部への強い変性・内部出血などで疑うが、変性筋腫との鑑別は容易である。
答. b,c,d
乳腺・骨盤臓器の画像診断
- a. ガドリニウム製剤
- e. 変性筋腫と肉腫の鑑別は難しい
ユニット1 画像診断学各論
29. 50歳代女性。検診マンモグラフィーで異常を指摘され来院。乳腺超音波検査で腫瘤を認め、生検の結果、浸潤性乳管癌の診断が得られ、乳腺MRI検査がオーダーされた。乳腺MRI検査に関して正しいものはどれか。3つ選べ。(2022-29)
- a. 造影しなくても十分な情報を得られる。
- b. (不明)
- c. 腎機能不良で透析中の患者に対して、造影剤の使用は禁忌である。
- d. MRI 検査室に入室するときには、コンタクトレンズやマスカラの除去が望ましい。
- e. 背景乳腺の造影効果(BPE:background parenchymal)は月経周期に依存し変化する。
答. c,d,e
乳腺・骨盤臓器の画像診断
- a. 造影が必要
ユニット1 画像診断学各論
30. 乳腺画像診断に関する記載で、正しいものはどれか。3つ選べ。(2021-30, 2022-30)
- a. 乳房MRIは、石灰化病変の描出に優れている。
- b. 乳腺超音波検査は、腫瘤性病変の描出に優れている。
- c. マンモグラフィー検査の精度は、背景乳腺の造影効果による影響を受ける。
- d. 乳房MRIではダイナミックスタディの血流パターンで良悪性の鑑別が可能である。
- e. 超音波検査、MRIが施行されている場合、マンモグラフィー検査は省略可能である。
答. b,c,d
乳腺・骨盤臓器の画像診断
- a. 石灰化はマンモグラフィーが描出に優れている
- e. 3つの検査が補い合っているので省略できない
ユニット1 画像診断学各論
31. 体重80kg の成人男性で造影剤使用後にアナフィラキシーショックを起こした。この場合、アドレナリンを使用する際の適切な容量、投与方法を1つ選べ。(2022-31)
- a. アドレナリン0.8mgを静脈注射する。
- b. アドレナリン0.5mgを静脈注射する。
- c. アドレナリン0.8mgを筋肉注射する。
- d. アドレナリン0.5mgを筋肉注射する。
- e. アドレナリン0.8mgを皮下注射する。
答. d
放射線科のリスクマネジメント
- d. 0.01mg/kg(最大値0.5mg)で筋肉注射
ユニット5 リスクマネジメント
32. 単純MRIを撮影する際、注意して確認すべきものはどれか。2つ選べ。(2022-32)
- a. ニトロダームなどの、体表貼付物の有無
- b. 入れ墨の有無
- c. 肝機能障害
- d. 腎機能障害
- e. 皮下出血の有無
答. a,b
放射線科のリスクマネジメント
- b. 火傷を起こす
ユニット5 リスクマネジメント
33. 放射線のリスクマネジメントについて、誤っているものを1つ選べ。(2022-33)
- a. 職業被曝の線量限度は100mSv/5年である。
- b. 被曝による発癌のリスクは成人より小児の方が高い。
- c. 確定的影響(組織障害)の発生頻度―線量のグラフはS字になる。
- d. β線は薄い金属板で遮蔽できる。
- e. Svは生体の被曝による生物学的影響を表す。
答.
放射線科のリスクマネジメント 答え不明
ユニット5 リスクマネジメント
34. 頭蓋内に発生する腫瘍で拡大局所照射が適応になる疾患を1つ選べ。(2020-1, 2022-34)
- a. 胚腫
- b. 膠芽腫
- c. 髄芽腫
- d. 聴神経腫瘍
- e. 中枢神経系原発悪性リンパ腫
答. b
脳・神経系腫瘍
ユニット2 放射線腫瘍学各論
35. 転移性脳腫瘍について正しいものを1つ選べ。(2022-35)
- a. 定位放射線照射の早期有害事象に広範囲の脱毛がある。
- b. 定位放射線照射のサイズに限度はない。
- c. 定位放射線照射の晩期有害事象に白質脳症がある。
- d. 定位放射線照射の大きさに限度はない。
- e. 定位放射線照射の晩期有害事象に放射線脳壊死がある。
答. e
脳・神経系腫瘍
- a. 全脳照射の晩期有害事象
- b. 3~4cm以内
- c. 全脳照射の晩期有害事象
- d. 3~4cm以内
ユニット2 放射線腫瘍学各論
36. 頭頚部の放射線治療について正しいものを2つ選べ。(2022-36)
- a. (不明)
- b. 有害事象は個人差が小さい。
- c. 有害事象は照射範囲の大きさや線量に依存する。
- d. 口腔ケアとして予防的抜歯を行うこともある。
- e. 強度変調放射線治療は治療強度を上げることを目的として行われる。
答. c,d
脳・神経系腫瘍
- b. 個人差は大きい
- e. リスク臓器への線量の低減が目的
ユニット2 放射線腫瘍学各論
39. 乳癌の術後予防放射線治療について正しいのはどれか。3つ選べ。(2020-9, 2022-39)
- a. 左乳癌では右乳癌と比べて心臓の合併症が増える。
- b. 乳癌で乳房温存手術後に全乳房照射を行うことで、局所制御率のみでなく、生存率も改善する。
- c. 手術部断端陰性であれば、腫瘍床にブースト照射を行っても局所再発率は変わらない。
- d. 手術で腋窩リンパ節転移が4個以上あった場合には鎖骨上リンパ節領域への予防照射が推奨される。
- e. 全乳房照射において、深呼吸息止めで放射線治療を行うことにより、心臓の放射線量を低減できる。
答. a,b,d
頭頸部・胸部の治療
- c. 局所再発率を半減する
- e. 左乳房照射においての方法
ユニット2 放射線腫瘍学各論
40. 腹部骨盤部の放射線治療について、正しいものを2つ選べ。(2022-40)
- a. 小腸が含まれるX線照射野において60Gy 30分割での治療は許容できる。
- b. 肛門管扁平上皮癌の根治的療法としては手術療法よりも放射線療法の方が良い。
- c. 放射線治療における腹部臓器の有害事象は治療終了後2ヶ月以内の急性期のみを考慮すれば良い。
- d. 消化器癌の出血が制御出来ない場合、放射線治療は選択肢として考慮すべきである。
- e. 脊髄が含まれるX線照射野において70Gy 35分割での治療は許容できる。
答. b,d
腹部骨盤部の治療
- a. 50Gyまで
- c. 晩期障害もある
- e. 部分的に50Gyまで
ユニット2 放射線腫瘍学各論
41. 前立腺癌の治療において正しい記述を2つ選べ。(2022-41)
- a. 治療方針の決定のために前立腺局所の画像診断としてはMRIが有用である。
- b. 内分泌療法単独で前立腺特異抗原が測定感度以下に低下した場合治癒とみなされる。
- c. TNM分類stageⅡの治癒成績は放射線よりも手術の方が良い。
- d. 前立腺癌の放射線治療において線量増加の障害となるリスク臓器は直腸である。
- e. 前立腺癌の骨転移に対して投与される塩化ラジウムはβ線が治療効果を発揮する。
答. d
腹部骨盤部の治療
- a. 超音波
- b. 数年後には薬剤耐性となり再燃
- c. 同等
- e. α線
ユニット2 放射線腫瘍学各論
42. 子宮癌の放射線治療で正しいのはどれか。2つ選べ。(FIGO: International Federation of Gynecology and Obstetrics)(2021-41, 2022-42)
- a. 子宮体癌は子宮頸部癌と比較して放射線治療の適応範囲が広い。
- b. 子宮頸癌FIGO 分類ⅣA期の放射線治療による5年生存率は5%程度である。
- c. 腔内照射は線源を子宮の癌病巣に対して一時的に留置して行う治療方法である。
- d. 子宮頸癌FIGO 分類のⅡB期の治療成績は放射線治療と同等である。
- e. 全骨盤照射の晩期有害事象で最も線量制約の根拠として考慮すべき臓器は膀胱である。
答. c,d
腹部骨盤部の治療
- a. 頸癌の方が適応範囲が広い
- b. 20-30%程度
- e. 小腸
ユニット2 放射線腫瘍学各論