免疫系の2019年度の問題
1. 自己免疫疾患について誤っているものはどれか。1つ選べ。(2019-1, 2020-1, 2021-1, 2023-1)
- a. 自己の正常体成分に対する細胞性免疫反応および抗体産生によって引き起こされる疾患である。
- b. 臓器特異的な疾患と臓器非特異的疾患に大別される。
- c. バセドウ病は臓器非特異的自己免疫疾患である。
- d. 臓器非特異的自己免疫疾患は膠原病とも呼ばれ、多臓器をおかす。
- e. シェーグレン症候群は臓器非特異的自己免疫疾患である。
答. c
1.自己免疫疾患の症候(p7)
- c. バセドウ病は甲状腺に対する臓器特異的自己免疫疾患である。
ユニット1 自己免疫疾患総論
2. 次の各文で誤っているものはどれか。1つ選べ。(2019-2, 2020-2)
- a. 橋本病ではリンパ球の浸潤が強く、甲状腺組織は破壊される。
- b. 皮膚筋炎では悪性腫瘍の合併が多い。
- c. 全身性エリテマトーデスでは腎臓のKimmelstiel-Wilson結節が特徴的である。
- d. 重症筋無力症では胸腺腫の合併が多い。
- e. 関節リウマチではアミロイドーシスの合併がしばしばみられる。
答. c
1.自己免疫疾患の症候
- c. wire loop lesionが特徴的である。
ユニット1 自己免疫疾患総論
3. 皮膚筋炎でしばしば認められる皮疹はどれか。1つ選べ。(2019-3, 2020-3, 2021-3)
- a. 蝶形紅斑
- b. ゴットロン徴候
- c. 四肢伸側の紅斑
- d. ヘリオトロープ疹
- e. 結節性紅斑
答. b,d
1.自己免疫疾患の症候(p18-21) 不適問題、正解は2つ
- a. SLEで見られる
- e. ベーチェット病
ユニット1 自己免疫疾患総論
4. 多発血管性肉芽腫症について誤っているものはどれか。2つ選べ。(2019-4, 2020-4, 2021-4)
- a. 腎炎は免疫グロブリンや補体の有意な沈着を認める。
- b. 肺病変では間質性肺炎や肺胞出血をきたす。
- c. 鞍鼻や口腔内潰瘍をきたす。
- d. 再燃は少なく、ステロイド単剤でよく、免疫抑制剤は不要である。
- e. 上気道、肺、腎病変すべてがあれば全身型という。
答. a,d
9.小血管炎(p25-35)
- a. 沈着を認めない(Pauci-immune)
- d. 再燃が多く、免疫抑制剤を使う
ユニット5 膠原病の皮膚病変、呼吸器病変、耳鼻咽喉病変、血管炎症候群、シェーグレン症候群、自己炎症性疾患
5. 皮膚潰瘍を合併しやすい疾患はどれか。3つ選べ。(2019-5, 2020-5, 2021-5)
- a. シェーグレン症候群
- b. 全身性強皮症
- c. 全身性エリテマトーデス
- d. 結節性多発動脈炎
- e. 悪性関節リウマチ
答. b,d,e
ユニット1 自己免疫疾患総論
6. 高齢者に多い疾患はどれか。2つ選べ。(2018-6, 2019-6, 2020-6, 2021-6, 2023-6)
- a. 巨細胞性動脈炎
- b. 高安動脈炎
- c. 顕微鏡的多発血管炎
- d. 成人スチル病
- e. 全身性エリテマトーデス
答. a,c
1.自己免疫疾患の症候
- a. 50歳以上の女性
- b. 若年女性
- c. 50歳以上
- d. 16歳以上
- e. 15~40歳女性
ユニット1 自己免疫疾患総論
7. 神経症状 (中枢性あるいは末梢性)をきたしにくい疾患はどれか。1つ選べ。(2018-7, 2019-7, 2020-7, 2021-7)
- a. 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症
- b. 悪性関節リウマチ
- c. 全身性エリテマトーデス
- d. ベーチェット病
- e. 多発性筋炎
答. e
1.自己免疫疾患の症候(p46)
- a. 脳血管障害、精神症状
- b. 多発性単神経炎
- c. 精神症状、神経症状、脳血管障害
- d. 脳血管障害
ユニット1 自己免疫疾患総論
8. 通常、血清補体価の低下しない疾患はどれか。1つ選べ。(2018-8, 2019-8, 2020-8, 2021-8, 2023-8)
- a. 急性糸球体腎炎
- b. 全身性エリテマトーデス
- c. 膜性増殖性糸球体腎炎
- d. 顕微鏡的多発血管炎
- e. 悪性関節リウマチ
答. d
2.自己免疫疾患の検査(p11,14)
ユニット1 自己免疫疾患総論
9. 肺高血圧症をきたしやすい膠原病はどれか。3つ選べ。(2019-9, 2020-9, 2021-9, 2023-9)
- a. 関節リウマチ
- b. 混合性結合組織病
- c. 全身性エリテマトーデス
- d. 顕微鏡的多発血管炎
- e. 全身性強皮症
答. b,c,e
2.自己免疫疾患の検査(p32)
ユニット1 自己免疫疾患総論
10. 次の記載で誤っているのはどれか。1つ選べ。(2019-10, 2020-10, 2021-10)
- a. 混合性結合組織病では全例に抗RNP抗体が認められる。
- b. 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症では気管支喘息の合併がみられることがある。
- c. 多発性筋炎の筋電図では低電位、神経筋単位電位の持続時間の短縮が認められる。
- d. 全身性エリテマトーデスの口腔内潰瘍は通常無痛性である。
- e. 全身性強皮症の間質性肺炎には副腎皮質ステロイドが著効する。
答. e
2.自己免疫疾患の検査(p25,30)
- e. シクロホスファミドが治療薬、ステロイドは発症早期の皮膚硬化に有効
ユニット1 自己免疫疾患総論
11. 次の記載のうち正しいのはどれか。1つ選べ。(2019-11, 2020-11, 2021-11)
- a. 関節痛があり、リウマトイド因子陽性であれば関節リウマチである。
- b. 抗CCP抗体が陽性であれば、関節リウマチと診断する。
- c. 関節リウマチ患者で血清SAAが上昇していれば反応性アミロイドーシスと診断する。
- d. ガラス板法で陽性なら、梅毒と診断する。
- e. 全身性エリテマトーデスの関節炎は通常、非破壊性である。
答. e
16.関節リウマチ総論関節のみかた(p4)
- a. 6項目のうち3項目で診断。これだと2項目。
- b. 6項目のうち3項目で診断。これだと1項目。
- c. 血清SAAが上昇していても、組織に沈着しなければ反応性アミロイドーシスと診断しない
- d. STS(ガラス板法)とTPHAがどちらも陽性で梅毒と判断する。STSのみ陽性の場合、梅毒感染の初期かBFPの可能性がある。
ユニット2 関節リウマチとその類縁疾患
12. 次の組み合わせで誤っているのはどれか。1つ選べ。(2018-12, 2019-12, 2020-12, 2021-12)
- a. 全身性エリテマトーデス - 抗dsDNA抗体陽性
- b. 多発血管炎性肉芽腫症 - PR3-ANCA 陽性
- c. 混合性結合組織病 - 抗RNAポリメラーゼⅢ抗体陽性
- d. 多発性筋炎 - 抗ARS抗体陽性
- e. 関節リウマチ - 抗CCP抗体陽性
答. c
2.自己免疫疾患の検査
- c. 抗U1-RNP抗体、抗RNAポリメラーゼⅢ抗体は全身性強皮症
ユニット1 自己免疫疾患総論
13. ループス腎炎(ISN/RPS 分類Ⅲ・Ⅳ型)の治療で第一選択となる免疫抑制剤はどれか。2つ選べ。(2019-13, 2020-13, 2021-13)
- a. タクロリムス
- b. アザチオプリン
- c. シクロスポリン
- d. シクロホスファミド
- e. ミコフェノール酸モフェチル
答. d,e
5.ループス腎炎(p29,31)
ユニット3 全身性エリテマトーデス、高リン脂質抗体症候群、混合性結合組織病
14. 次の治療薬の組み合わせのうち、適切でないのはどれか。1つ選べ。(2019-14, 2020-14, 2021-14)
- a. 抗リン脂質抗体症候群 - アスピリン
- b. 関節リウマチ - メソトレキセート
- c. 肺高血圧症 - シルデナフィル
- d. 強皮症腎クリーゼ - ジルチアゼム
- e. 血管炎症候群 - シクロホスファミド
答. d
- d. ACE阻害薬
ユニット1 自己免疫疾患総論
15. ループス腸炎で認められるのはどれか。1つ選べ。(2018-15, 2019-15, 2020-15, 2021-15)
- a. 中枢神経症状
- b. 造影CTにおけるTarget sign
- c. 肉眼的血尿
- d. 抗RNP抗体陽性
- e. ネフローゼ症候群
答. b
4.SLEの症候と診断(p25)
ユニット3 全身性エリテマトーデス、高リン脂質抗体症候群、混合性結合組織病
16. プレドニゾロン 10mg/日を内服し、安定している全身性エリテマトーデス患者が妊娠をした。誤っているのはどれか。1つ選べ。(2018-16, 2019-16, 2020-16, 2021-16)
- a. 抗リン脂質抗体を測定する。
- b. プレドニゾロンを中止する。
- c. 出産は、全身性エリテマトーデス患者の診療経験の豊富な産科で行うよう勧める。
- d. 梅毒反応偽陽性は、妊娠中絶の理由にはならない。
- e. 抗SS-A 抗体が陽性であると、新生児に一過性のループス症状が出現することがある。
答. b
6.SLEの治療
- b. 胎盤通過性がないので妊娠中の母体治療として利用される。SLEの状態安定のため、中止するのは誤り。
ユニット3 全身性エリテマトーデス、高リン脂質抗体症候群、混合性結合組織病
17. 副腎皮質ステロイド薬の副作用として正しくないのはどれか。1つ選べ。(2019-17, 2020-17, 2021-17)
- a. 感染症
- b. うつ状態
- c. 大腿骨頭壊死
- d. 緑内障
- e. 間質性肺炎
答. e
4.SLEの症候と診断(p39) その他に糖尿病、動脈硬化、血圧上昇、ステロイド筋症、白内障、多毛症、満月様顔貌、月経異常など
ユニット3 全身性エリテマトーデス、高リン脂質抗体症候群、混合性結合組織病
18. SLEに伴う障害でCRPが上昇するものはどれか。2つ選べ。(2018-18, 2019-18, 2020-18, 2021-18)
- a. 関節炎
- b. 蝶形紅斑
- c. 中枢神経障害
- d. ループス腎炎
- e. 胸膜炎
答. a,e
4.SLEの症候と診断
ユニット3 全身性エリテマトーデス、高リン脂質抗体症候群、混合性結合組織病
19. SLEの精神症状と関連する自己抗体はどれか。1つ選べ。(2018-19, 2019-19, 2020-19, 2021-19, 2023-19)
- a. 抗Sm抗体
- b. 抗セントロメア抗体
- c. 抗リボソームP抗体
- d. 抗SS-B抗体
- e. 抗GAD抗体
答. c
4.SLEの症候と診断(p27)
- a. SLEの自己抗体だが解答ではない
- b. 強皮症の自己抗体
- d. シェーグレン症候群の自己抗体
- e. 1型糖尿病の自己抗体
ユニット3 全身性エリテマトーデス、高リン脂質抗体症候群、混合性結合組織病
20. SLEの治療中に神経症状をきたした患者で鑑別すべきものを以下のうちから全て選べ。(2019-20)
- a. SLEによる中枢神経症状
- b. ステロイドによる精神神経症状
- c. ステロイド以外の薬剤による精神神経症状
- d. 既存の精神疾患の増悪
- e. 中枢神経への感染
答. a,b,c,d,e
4.SLEの症候と診断(p26)
ユニット3 全身性エリテマトーデス、高リン脂質抗体症候群、混合性結合組織病
21. 活動性の高い全身性エリテマトーデスで認められるのはどれか。1つ選べ。(2018-21, 2019-21, 2020-21, 2021-21)
- a. 脾腫
- b. 末梢血白血球上昇
- c. 慢性膵炎
- d. 脱毛
- e. リウマトイド結節
答. d
4.SLEの症候と診断(p34)
- b. 白血球減少
- d. 活動性判定基準に含まれている
ユニット3 全身性エリテマトーデス、高リン脂質抗体症候群、混合性結合組織病
22. 抗リン脂質抗体症候群で異常値を呈しやすい検査はどれか。1つ選べ。(2018-22, 2019-22, 2020-22, 2021-22, 2023-22)
- a. トロンビン時間
- b. 出血時間
- c. 活性化部分トロンボプラスチン時間
- d. 全血凝固時間
- e. プロトロンビン時間
答. c
20.抗リン脂質抗体症候群
- c. APTT法の試薬の成分がリン脂質であるため、試薬にLA(ループスアンチコアグラント)が結合してしまい凝固反応を抑制し、APTTは延長する
ユニット3 全身性エリテマトーデス、高リン脂質抗体症候群、混合性結合組織病
23. SLEの疾患活動性の指標として重要なのはどれか。2つ選べ。(2019-23, 2020-23, 2021-23)
- a. 血清補体価
- b. 血小板数
- c. 赤血球沈降速度
- d. 抗dsDNA抗体価
- e. 抗Sm抗体価
答. a,d
6.SLEの治療
ユニット3 全身性エリテマトーデス、高リン脂質抗体症候群、混合性結合組織病
24. 全身性強皮症の病態形成に強く関連するのはどれか。1つ選べ。(2019-24, 2020-24, 2021-24, 2023-24)
- a. 加齢
- b. 寒冷刺激
- c. 喫煙
- d. 乾燥
- e. 光線過敏
答. b
10.強皮症総論 2023で2つ選べから1つ選べに変更
ユニット4 強皮症、多発性筋炎・皮膚筋炎
25. 全身性強皮症の組織で正しいものはどれか。1つ選べ。(2018-24, 2019-25, 2020-25, 2021-25, 2023-25)
- a. 硬化は真皮深層から始まる。
- b. 細胞浸潤が強い。
- c. しばしば血管炎像が見られる。
- d. 皮下脂肪より深いところに変化が起きない。
- e. 毛細血管は萎縮している。
答. a
10.強皮症総論
- e. 毛細血管は正常
ユニット4 強皮症、多発性筋炎・皮膚筋炎
26. 全身性強皮症に合併しにくいものはどれか。1つ選べ。(2019-26, 2020-26, 2021-26)
- a. 逆流性食道炎
- b. 肺高血圧症
- c. 間質性肺炎
- d. 自己免疫性膵炎
- e. 腸管嚢腫様気腫症
答. d
12.強皮症の臓器合併症
ユニット4 強皮症、多発性筋炎・皮膚筋炎
27. 強皮症腎クリーゼに最も有効な降圧薬はどれか。1つ選べ。(2019-27, 2020-27, 2021-27, 2023-27)
- a. カルシウム拮抗薬
- b. ループ利尿薬
- c. 中枢性降圧薬
- d. アンギオテンシン変換酵素阻害薬
- e. β遮断薬
答. d
12.強皮症の臓器合併症
ユニット4 強皮症、多発性筋炎・皮膚筋炎
28. ベーチェット病で正しいものはどれか。1つ選べ。(2019-28, 2020-28, 2021-28, 2023-28)
- a. 陰部潰瘍で発症することが多い。
- b. 最近は不全型が多い。
- c. 口内炎と結節性紅斑が同時に出れば確定診断できる。
- d. ステロイドの短期投与によりぶどう膜炎は予防できる。
- e. 発症頻度に人種差はない。
答. b
7.自己炎症症候群(p16-38)
- a. 口腔粘膜のアフタ性潰瘍が初発症状
- c. 主症状(口腔粘膜の再発生アフタ性潰瘍、皮膚症状、眼症状、外陰部潰瘍)の4つが揃って確定診断する
- e. シルクロードに沿った帯状の地域に偏っている
ユニット5 膠原病の皮膚病変、呼吸器病変、耳鼻咽喉病変、血管炎症候群、シェーグレン症候群、自己炎症性疾患
29. IgG4関連疾患について正しいものはどれか。2つ選べ。(2019-29, 2020-29, 2021-29, 2023-29)
- a. ステロイドが著効するが減量で再燃しやすい。
- b. 唾液線腫張は一過性のことが多い。
- c. IgG4関連疾患で最も頻度が高い病変は自己免疫性膵炎である。
- d. 他の自己免疫性疾患をしばしば合併する。
- e. アレルギー性疾患を合併しやすい。
答. a,e
8.シェーグレン症候群と類縁疾患
- c. 頻度が最も高いのは唾液腺炎である
ユニット5 膠原病の皮膚病変、呼吸器病変、耳鼻咽喉病変、血管炎症候群、シェーグレン症候群、自己炎症性疾患
30. 喫煙と関連のある抗体は次のうちどれか。1つ選べ。(2018-30, 2019-30, 2020-30, 2021-30, 2023-30)
- a. 抗核抗体
- b. 抗dsDNA抗体
- c. 抗CCP抗体
- d. 抗SS-A抗体
- e. 抗好中球細胞質抗体
答. c
16.関節リウマチ総論関節のみかた
- b. SLE
- c. 関節リウマチ
- d. シェーグレン症候群
- e. ANCA関連血管炎
ユニット2 関節リウマチとその類縁疾患
31. ステロイドについて誤っているのはどれか。2つ選べ。(2018-31, 2019-31, 2020-31, 2021-31, 2023-31)
- a. 関節リウマチの第一選択薬である。
- b. 効果が出てきたら、直ちにステロイドは中止する。
- c. ステロイドを長期に投与すると副腎皮質が萎縮する。
- d. 強力な抗炎症作用、免疫抑制作用を有する。
- e. 副作用としては、消化性潰瘍、骨粗鬆症、糖尿病などが挙げられる。
答. a,b
- a. DMARDである
- b. 直ちにステロイドは中止しない
ユニット2 関節リウマチとその類縁疾患
32. 生物学的製剤について誤っているのはどれか。1つ選べ。(2019-32, 2020-32, 2021-32, 2023-32)
- a. 炎症性サイトカインを標的にしたものが多い。
- b. 導入前検査として、結核のチェックが必要である。
- c. 導入前検査として、B型肝炎のチェックが必要である。
- d. 導入前検査として、深在性真菌感染症のチェックが必要である。
- e. メトトレキサートとの併用が必須である。
答. e
18.関節リウマチの外科的治療(p20)
- e. 併用が望ましいが必須ではない
ユニット2 関節リウマチとその類縁疾患
33. メトトレキサートの副作用として通常、認められないのはどれか。1つ選べ。(2018-33, 2019-33, 2020-33, 2021-33, 2023-33)
- a. 肝障害
- b. 蛋白尿
- c. 骨髄抑制
- d. 間質性肺炎
- e. 悪性リンパ腫
答. b
19.関節リウマチの内科的治療
- b. 腎障害を起こしたら認められる
ユニット2 関節リウマチとその類縁疾患
34. 多発筋炎、皮膚筋炎の診断に有用でない検査はどれか。1つ選べ。(2018-36, 2019-34, 2020-34, 2021-34, 2023-34)
- a. 筋逸脱酵素
- b. 針筋電図
- c. 筋MRI
- d. 筋生検
- e. 体性感覚誘発電位
答. e
13.多発性筋炎皮膚筋炎(p12-19)
ユニット4 強皮症、多発性筋炎・皮膚筋炎
35. 多発性筋炎、皮膚筋炎で障害されにくい筋はどれか。1つ選べ。(2018-38, 2019-35, 2020-35, 2021-35, 2023-35)
- a. 上腕二頭筋
- b. 内眼筋
- c. 咽頭筋
- d. 大腿四頭筋
- e. 腸腰筋
答. b
13.多発性筋炎皮膚筋炎(p10) 体幹、四肢近位筋群、頸筋、咽頭筋の筋力低下が多い
ユニット4 強皮症、多発性筋炎・皮膚筋炎
36. 筋炎特異的自己抗体の中で悪性腫瘍の合併頻度が高いものはどれか。1つ選べ。(2019-36, 2020-36, 2021-36, 2023-36)
- a. 抗ARS抗体
- b. 抗MDA5抗体
- c. 抗TIF1-γ抗体
- d. 抗Mi-2抗体
- e. 抗SRP抗体
答. c
13.多発性筋炎皮膚筋炎
- a. 筋炎、間質性肺炎、多関節炎、レイノー現象
- b. CADM、急速進行性間質性肺炎
- d. 小児・成人の皮膚筋炎
- e. 重症・難治性・再発性・壊死性筋症
ユニット4 強皮症、多発性筋炎・皮膚筋炎
37. 混合組織結合性の診断に重要となる身体所見はどれか。2つ選べ。(2019-37, 2020-37, 2021-37)
- a. レイノー現象
- b. 関節腫脹
- c. スワンネック変形
- d. 手指の腫脹
- e. 爪の肥厚
答. a,d
14.混合性結合組織病(p4)
- b. 関節炎
- c. 関節リウマチ
ユニット3 全身性エリテマトーデス、高リン脂質抗体症候群、混合性結合組織病
38. 他の疾患と比べ混合性結合組織病に合併しやすいものはどれか。3つ選べ。(2019-38, 2020-38, 2021-38)
- a. 無菌性髄膜炎
- b. 肺高血圧症
- c. 急性腎障害
- d. 三叉神経障害
- e. 深部静脈血栓症
答. a,b,d
14.混合性結合組織病(p19) シェーグレン症候群が25%、慢性甲状腺炎が10%
- a. 10%
- b. 5~10%
- d. 10%
ユニット3 全身性エリテマトーデス、高リン脂質抗体症候群、混合性結合組織病
41. 再発性多発性軟骨炎で通常、障害されない部位はどれか。1つ選べ。(2019-41, 2020-41, 2021-41)
- a. 耳介
- b. 鼻中隔
- c. 気管
- d. 咽頭
- e. 内耳
答. d
15.膠原病の耳鼻咽喉病変(p40)
ユニット5 膠原病の皮膚病変、呼吸器病変、耳鼻咽喉病変、血管炎症候群、シェーグレン症候群、自己炎症性疾患
42. 自己免疫性疾患と耳鼻咽喉科領域の症状の組み合わせで適切でないのはどれか。1つ選べ。(2019-42, 2020-42, 2021-42)
- a. 再発性多発軟骨炎 - 顔面神経麻痺
- b. ベーチェット病 - 多発口内炎
- c. シェーグレン症候群 - 口腔乾燥
- d. IgG4関連疾患 - 顎下腺腫脹
- e. ANCA関連血管炎性中耳炎 - 骨導聴力低下
答. a
15.膠原病の耳鼻咽喉病変
- a. ANCA関連血管炎
ユニット5 膠原病の皮膚病変、呼吸器病変、耳鼻咽喉病変、血管炎症候群、シェーグレン症候群、自己炎症性疾患
43. ベーチェット病で正しいのはどれか。2つ選べ。(2019-43, 2020-43, 2021-43)
- a. ステロイド抵抗性の神経ベーチェットにメトトレキサートが有効である。
- b. ANCA陽性が診断上重要である。
- c. 病型にかかわらずプレドニゾロンは最低40mg/日が必要である。
- d. コルヒチンの副作用に乏精子症がある。
- e. HLA-B52と関連がある。
答. a,d
7.自己炎症症候群(p23,29)
- b. ANCA関連血管炎
- e. HLA-B51
ユニット5 膠原病の皮膚病変、呼吸器病変、耳鼻咽喉病変、血管炎症候群、シェーグレン症候群、自己炎症性疾患
44. 高安動脈炎について正しいのはどれか。2つ選べ。(2019-44, 2020-44, 2021-44, 2023-44)
- a. 高齢男性が多い。
- b. 病理学的には、血管外膜側から病変が始まる。
- c. 発症とほぼ同時に血圧の左右差が生じる。
- d. 造影CTで病変部位の動脈壁肥厚がみられる。
- e. ステロイド治療で改善し、再燃は少ない。
答. b,d
3.大中血管炎
- a. 若年女性
- c. 進行すると血圧の左右差が生じる
- e. 再燃は多い
ユニット5 膠原病の皮膚病変、呼吸器病変、耳鼻咽喉病変、血管炎症候群、シェーグレン症候群、自己炎症性疾患
45. 巨細胞性動脈炎について正しいのはどれか。2つ選べ。(2019-45, 2020-45, 2021-45)
- a. 日本人に多い。
- b. 50歳以上に多い。
- c. 側頭動脈が障害されると側頭動脈が拡大し、脈拍が増大し、頭痛がする。
- d. 眼動脈が障害されると失明するため早期の治療が必要である。
- e. 顎跛行とは、虚血による咀嚼開始時の下顎の痛みやだるさのことである。
答. b,d
3.大中血管炎
- a. 北欧由来の白人
- c. 脈拍減弱
- e. 筋肉の痛みや疲労による咀嚼や会話の中断のこと
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46. シェーグレン症候群について正しいものはどれか。2つ選べ。(2019-46, 2020-46, 2021-46)
- a. 乾燥症状に対してステロイド内服は著効する。
- b. リウマトイド因子陽性がみられやすい。
- c. 通常白血球は増加しCRPは高値を示す。
- d. 抗核抗体が陰性であれば否定できる。
- e. 女性に好発する。
答. b,e
8.シェーグレン症候群と類縁疾患(p1,2)
- a. 改善する可能性あり
- c. 白血球減少
- d. 抗SS-A抗体をスクリーニングとして利用する
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47. シェーグレン症候群の検査でふさわしくないものはどれか。1つ選べ。(2019-47, 2020-47, 2021-47)
- a. サクソンテスト
- b. ローズベンガル試験
- c. シルマー試験
- d. テンシロンテスト
- e. 口唇生検
答. d
8.シェーグレン症候群と類縁疾患(p1)
- d. 重症筋無力症の検査
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48. 次の膠原病でみられる肺病変のうち、適切なものはどれか。2つ選べ。(2019-48, 2020-48, 2021-48, 2023-48)
- a. 関節リウマチ - 好酸球性肺炎
- b. 皮膚筋炎 - 閉塞性細気管支炎
- c. 全身性エリテマトーデス - 肺胞出血
- d. 全身性強皮症 - 肺高血圧症
- e. シェーグレン症候群 - 急速進行性間質性肺炎
答. c,d
21.膠原病の肺病変(p9,10)
- a. 間質性肺炎など
- b. 急速進行性間質性肺炎
- e. 間質性肺炎
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49. 間質性肺炎を伴う関節リウマチで免疫抑制療法中に発熱と低酸素血症を認めた。 考慮すべき病態として適切なものを全て選べ。(2019-49)
- a. 間質性肺炎の増悪
- b. 薬剤性肺障害
- c. 服薬中止の可能性
- d. ニューモシスチス肺炎
- e. 細菌性肺炎
答. a,b,c,d,e
21.膠原病の肺病変(p9)
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50. 抗リン脂質抗体症候群で通常、認められない病態はどれか。1つ選べ。(2019-50)
- a. 梅毒反応偽陽性
- b. 深部静脈血栓症
- c. 脳梗塞
- d. 習慣流産
- e. 肺動静脈瘻
答. e
20.抗リン脂質抗体症候群(p5,12)
ユニット3 全身性エリテマトーデス、高リン脂質抗体症候群、混合性結合組織病