免疫系の2023年度の問題
1. 自己免疫疾患について誤っているものはどれか。1つ選べ。(2019-1, 2020-1, 2021-1, 2023-1)
- a. 自己の正常体成分に対する細胞性免疫反応および抗体産生によって引き起こされる疾患である。
- b. 臓器特異的な疾患と臓器非特異的疾患に大別される。
- c. バセドウ病は臓器非特異的自己免疫疾患である。
- d. 臓器非特異的自己免疫疾患は膠原病とも呼ばれ、多臓器をおかす。
- e. シェーグレン症候群は臓器非特異的自己免疫疾患である。
答. c
1.自己免疫疾患の症候(p7)
- c. バセドウ病は甲状腺に対する臓器特異的自己免疫疾患である。
ユニット1 自己免疫疾患総論
2. 次の各文で誤っているものはどれか。1つ選べ。(2021-2, 2023-2)
- a. 橋本病ではリンパ球の浸潤が強く、甲状腺組織は破壊される。
- b. 皮膚筋炎では悪性腫瘍の合併が多い。
- c. 全身性エリテマトーデスでは腎臓のPauci-immuneが特徴的である。
- d. 重症筋無力症では胸腺腫の合併が多い。
- e. 関節リウマチではアミロイドーシスの合併がしばしばみられる。
答. c
2.自己免疫疾患の症候(p4,25)
- c. wire loop lesionが特徴的である。
ユニット1 自己免疫疾患総論
3. 皮膚筋炎でしばしば認められる皮疹はどれか。3つ選べ。(2023-3)
- a. 蝶形紅斑
- b. ゴットロン徴候
- c. 四肢伸側の紅斑
- d. ショール徴候
- e. 多形滲出性紅斑
答. b,c,d
ユニット1 自己免疫疾患総論
4. 多発血管炎性肉芽腫症について誤っているものはどれか。2つ選べ。(2023-4)
- a. 腎炎では免疫グロブリンや補体の有意な沈着を認める
- b. 肺病変では間質性肺炎や肺胞出血をきたす。
- c. 鞍鼻や口腔内潰瘍をきたす。
- d. 再燃は少なく、ステロイド単剤でよく、免疫抑制薬は不要である。
- e. 抗好中球細胞質抗体が診断に有益である。
答. a,d
ユニット5 膠原病の皮膚病変、呼吸器病変、耳鼻咽喉病変、血管炎症候群、シェーグレン症候群、自己炎症性疾患
5. 皮膚潰瘍を合併しやすい疾患はどれか。3つ選べ。(2023-5)
- a. シェーグレン症候群
- b. 全身性強皮症
- c. 家族性地中海熱
- d. 結節性多発動脈炎
- e. 悪性関節リウマチ
答. b,d,e
ユニット1 自己免疫疾患総論
6. 高齢者に多い疾患はどれか。2つ選べ。(2018-6, 2019-6, 2020-6, 2021-6, 2023-6)
- a. 巨細胞性動脈炎
- b. 高安動脈炎
- c. 顕微鏡的多発血管炎
- d. 成人スチル病
- e. 全身性エリテマトーデス
答. a,c
1.自己免疫疾患の症候
- a. 50歳以上の女性
- b. 若年女性
- c. 50歳以上
- d. 16歳以上
- e. 15~40歳女性
ユニット1 自己免疫疾患総論
6. プレドニゾロン10mg/日を内服し、安定している全身性エリテマトーデス患者が妊娠をした。誤っているのはどれか。1つ選べ。(2023-6)
- a. 抗リン脂質抗体を測定する。
- b. ステロイドを減量するためミコフェノール酸モフェチルを追加する。
- c. 出産は、全身性エリテマトーデス患者の診療経験の豊富な産科で行うように勧める。
- d. 梅毒反応偽陽性は、妊娠中絶の理由にならない。
- e. 抗SS-A抗体が陽性である際には、胎児の完全房室ブロックに注意する。
答. b
- b. ミコフェノール酸モフェチルは妊婦に禁忌
ユニット3 全身性エリテマトーデス、高リン脂質抗体症候群、混合性結合組織病
7. 末梢神経障害を通常きたしにくい疾患はどれか。1つ選べ。(2023-7)
- a. 好酸球性多発血管遠征肉芽腫症
- b. 悪性関節リウマチ
- c. 全身性エリテマトーデス
- d. 顕微鏡的多発血管炎
- e. 多発性筋炎
答. e
ユニット1 自己免疫疾患総論
8. 通常、血清補体価の低下しない疾患はどれか。1つ選べ。(2018-8, 2019-8, 2020-8, 2021-8, 2023-8)
- a. 急性糸球体腎炎
- b. 全身性エリテマトーデス
- c. 膜性増殖性糸球体腎炎
- d. 顕微鏡的多発血管炎
- e. 悪性関節リウマチ
答. d
2.自己免疫疾患の検査(p11,14)
ユニット1 自己免疫疾患総論
9. 肺高血圧症をきたしやすい膠原病はどれか。3つ選べ。(2019-9, 2020-9, 2021-9, 2023-9)
- a. 関節リウマチ
- b. 混合性結合組織病
- c. 全身性エリテマトーデス
- d. 顕微鏡的多発血管炎
- e. 全身性強皮症
答. b,c,e
2.自己免疫疾患の検査(p32)
ユニット1 自己免疫疾患総論
10. 次の記載で正しいものはどれか。2つ選べ。(2023-10)
- a. 混合性結合組織病では全例に抗RNP抗体が検出される。
- b. 好酸球性多発血管炎性肉芽腫症では気管支喘息の合併が多くの症例でみられる。
- c. 多発性筋炎の筋電図では高電位、持続時間の短縮が認められる。
- d. 全身性エリテマトーデスの口腔内潰瘍は通常有痛性である。
- e. 全身性強皮症の腎クリーゼではステロイドが著効する。
答. b,c
- d. 無痛性
- e. ACE阻害薬
ユニット1 自己免疫疾患総論
11. Felty症候群で認められないのはどれか。1つ選べ。(2023-11)
- a. 貧血
- b. 白血球減少
- c. 血小板減少
- d. 胸膜炎
- e. 脾腫
答. d
関節リウマチの臓器病変
ユニット2 関節リウマチとその類縁疾患
12. 次の組み合わせで誤っているのはどれか。1つ選べ。(2023-12)
- a. 抗リン脂質抗体症候群 - ループスアンチコアグラント
- b. 多発血管炎性肉芽腫症 - PR3-ANCA陽性
- c. 混合性結合組織病 - 抗リボソーマルP抗体
- d. 皮膚筋炎 - 抗ARS抗体陽性
- e. 関節リウマチ - 抗CCP抗体陽性
答. c
ユニット1 自己免疫疾患総論
13. ループス腎炎患者の検査値で上昇することが多い検査項目はどれか。1つ選べ。(2023-13)
- a. 血清補体価
- b. 抗dsDNA抗体
- c. 赤血球数
- d. 血小板数
- e. リンパ球数
答. b
5.ループス腎炎
ユニット3 全身性エリテマトーデス、高リン脂質抗体症候群、混合性結合組織病
14. 次の治療薬の組み合わせのうち、適切でないのはどれか。1つ選べ。(2023-14)
- a. 強皮症の皮膚硬化進展抑制 - 抗CD20抗体
- b. 関節リウマチ - 抗IL-6受容体抗体
- c. 緩徐進行性の間質性肺炎 - ニンテダニブ
- d. 高安動脈炎 - 抗IL-5抗体
- e. 血管炎症候群 - シクロホスファミド
答. d
ユニット1 自己免疫疾患総論
15. 疾患とその病態形成に関与する物質の組み合わせとして正しいものを3つ選べ。(2023-15)
- a. 全身性エリテマトーデス - インターフェロンα
- b. 高安動脈炎 - 抗好中球細胞質抗体
- c. 家族性地中海熱 - pyrin
- d. グッドパスチャー症候群 - IV型コラーゲンの遺伝子変異
- e. 関節リウマチ - TNF-α
答. c,d,e
ユニット1 自己免疫疾患総論
17. 副腎皮質ステロイド薬の副作用として正しくないのはどれか。1つ選べ。(2023-17)
- a. 満月様顔貌
- b. 骨粗鬆症
- c. 大腿骨頭壊死
- d. 耐糖能異常
- e. 高カリウム血症
答. e
ユニット3 全身性エリテマトーデス、高リン脂質抗体症候群、混合性結合組織病
18. SLEの標準的な治療で用いられないものを1つ選べ。(2023-18)
- a. ミコフェノール酸モフェチル
- b. シクロホスファミド
- c. ヒドロキシクロロキン
- d. 抗IFNα受容体抗体
- e. 抗TNF-α抗体
答. e
ユニット3 全身性エリテマトーデス、高リン脂質抗体症候群、混合性結合組織病
19. SLEの精神症状と関連する自己抗体はどれか。1つ選べ。(2018-19, 2019-19, 2020-19, 2021-19, 2023-19)
- a. 抗Sm抗体
- b. 抗セントロメア抗体
- c. 抗リボソームP抗体
- d. 抗SS-B抗体
- e. 抗GAD抗体
答. c
4.SLEの症候と診断(p27)
- a. SLEの自己抗体だが解答ではない
- b. 強皮症の自己抗体
- d. シェーグレン症候群の自己抗体
- e. 1型糖尿病の自己抗体
ユニット3 全身性エリテマトーデス、高リン脂質抗体症候群、混合性結合組織病
20. SLEの患者が精神症状を来したとき、特に鑑別すべき病態はどれか。3つ選べ。(2020-20, 2021-20, 2023-20)
- a. SLEの中枢神経症状
- b. ステロイドによる精神神経症状
- c. 中枢神経の感染症
- d. パーソナリティ障害
- e. 解離性障害
答. a,b,c
4.SLEの症候と診断
- a. 難治性で今後の予後を規定する大きな因子
- b. ステロイドが治療薬であるため
- c. 合併しやすい
ユニット3 全身性エリテマトーデス、高リン脂質抗体症候群、混合性結合組織病
21. 皮膚筋炎について間違っているものはどれか。1つ選べ。(2023-21)
- a. 悪性腫瘍の合併に注意が必要である。
- b. 間質性肺炎の合併に注意が必要である。
- c. 治療低恒例では大量γグロブリン静注療法が適応になる。
- d. 間質性腎炎の合併に注意が必要である。
- e. 嚥下筋障害、呼吸筋障害に注意が必要である。
答. d
13.多発性筋炎皮膚筋炎
ユニット4 強皮症、多発性筋炎・皮膚筋炎
22. 抗リン脂質抗体症候群で異常値を呈しやすい検査はどれか。1つ選べ。(2018-22, 2019-22, 2020-22, 2021-22, 2023-22)
- a. トロンビン時間
- b. 出血時間
- c. 活性化部分トロンボプラスチン時間
- d. 全血凝固時間
- e. プロトロンビン時間
答. c
20.抗リン脂質抗体症候群
- c. APTT法の試薬の成分がリン脂質であるため、試薬にLA(ループスアンチコアグラント)が結合してしまい凝固反応を抑制し、APTTは延長する
ユニット3 全身性エリテマトーデス、高リン脂質抗体症候群、混合性結合組織病
23. ループス腎炎について正しいものを2つ選べ。(2023-23)
- a. 腎生検はリスクが高いので、なるべく施行しない
- b. 通常の治療では、1年後に約20%の患者が末期腎不全に至る
- c. 腎代替療法としては、血液透析よりも腎移植のほうが生命予後が良い
- d. ステロイドは毒性が高いため使用せずに、生物学的製剤で治療する
- e. ヒドロキシクロロキンの併用が推奨されている
答. c,e
ユニット3 全身性エリテマトーデス、高リン脂質抗体症候群、混合性結合組織病
24. 全身性強皮症の病態形成に強く関連するのはどれか。1つ選べ。(2019-24, 2020-24, 2021-24, 2023-24)
- a. 加齢
- b. 寒冷刺激
- c. 喫煙
- d. 乾燥
- e. 光線過敏
答. b
10.強皮症総論 2023で2つ選べから1つ選べに変更
ユニット4 強皮症、多発性筋炎・皮膚筋炎
25. 全身性強皮症の組織で正しいものはどれか。1つ選べ。(2018-24, 2019-25, 2020-25, 2021-25, 2023-25)
- a. 硬化は真皮深層から始まる。
- b. 細胞浸潤が強い。
- c. しばしば血管炎像が見られる。
- d. 皮下脂肪より深いところに変化が起きない。
- e. 毛細血管は萎縮している。
答. a
10.強皮症総論
- e. 毛細血管は正常
ユニット4 強皮症、多発性筋炎・皮膚筋炎
26. 全身性強皮症に合併しにくいものはどれか。1つ選べ。(2023-26)
- a. 逆流性食道炎
- b. 肺高血圧
- c. 間質性肺炎
- d. 肺気腫
- e. 偽性腸閉塞
答. d
ユニット4 強皮症、多発性筋炎・皮膚筋炎
27. 強皮症腎クリーゼに最も有効な降圧薬はどれか。1つ選べ。(2019-27, 2020-27, 2021-27, 2023-27)
- a. カルシウム拮抗薬
- b. ループ利尿薬
- c. 中枢性降圧薬
- d. アンギオテンシン変換酵素阻害薬
- e. β遮断薬
答. d
12.強皮症の臓器合併症
ユニット4 強皮症、多発性筋炎・皮膚筋炎
28. ベーチェット病で正しいものはどれか。1つ選べ。(2019-28, 2020-28, 2021-28, 2023-28)
- a. 陰部潰瘍で発症することが多い。
- b. 最近は不全型が多い。
- c. 口内炎と結節性紅斑が同時に出れば確定診断できる。
- d. ステロイドの短期投与によりぶどう膜炎は予防できる。
- e. 発症頻度に人種差はない。
答. b
7.自己炎症症候群(p16-38)
- a. 口腔粘膜のアフタ性潰瘍が初発症状
- c. 主症状(口腔粘膜の再発生アフタ性潰瘍、皮膚症状、眼症状、外陰部潰瘍)の4つが揃って確定診断する
- e. シルクロードに沿った帯状の地域に偏っている
ユニット5 膠原病の皮膚病変、呼吸器病変、耳鼻咽喉病変、血管炎症候群、シェーグレン症候群、自己炎症性疾患
29. IgG4関連疾患について正しいものはどれか。2つ選べ。(2019-29, 2020-29, 2021-29, 2023-29)
- a. ステロイドが著効するが減量で再燃しやすい。
- b. 唾液線腫張は一過性のことが多い。
- c. IgG4関連疾患で最も頻度が高い病変は自己免疫性膵炎である。
- d. 他の自己免疫性疾患をしばしば合併する。
- e. アレルギー性疾患を合併しやすい。
答. a,e
8.シェーグレン症候群と類縁疾患
- c. 頻度が最も高いのは唾液腺炎である
ユニット5 膠原病の皮膚病変、呼吸器病変、耳鼻咽喉病変、血管炎症候群、シェーグレン症候群、自己炎症性疾患
30. 喫煙と関連のある抗体は次のうちどれか。1つ選べ。(2018-30, 2019-30, 2020-30, 2021-30, 2023-30)
- a. 抗核抗体
- b. 抗dsDNA抗体
- c. 抗CCP抗体
- d. 抗SS-A抗体
- e. 抗好中球細胞質抗体
答. c
16.関節リウマチ総論関節のみかた
- b. SLE
- c. 関節リウマチ
- d. シェーグレン症候群
- e. ANCA関連血管炎
ユニット2 関節リウマチとその類縁疾患
31. ステロイドについて誤っているのはどれか。2つ選べ。(2018-31, 2019-31, 2020-31, 2021-31, 2023-31)
- a. 関節リウマチの第一選択薬である。
- b. 効果が出てきたら、直ちにステロイドは中止する。
- c. ステロイドを長期に投与すると副腎皮質が萎縮する。
- d. 強力な抗炎症作用、免疫抑制作用を有する。
- e. 副作用としては、消化性潰瘍、骨粗鬆症、糖尿病などが挙げられる。
答. a,b
- a. DMARDである
- b. 直ちにステロイドは中止しない
ユニット2 関節リウマチとその類縁疾患
32. 生物学的製剤について誤っているのはどれか。1つ選べ。(2019-32, 2020-32, 2021-32, 2023-32)
- a. 炎症性サイトカインを標的にしたものが多い。
- b. 導入前検査として、結核のチェックが必要である。
- c. 導入前検査として、B型肝炎のチェックが必要である。
- d. 導入前検査として、深在性真菌感染症のチェックが必要である。
- e. メトトレキサートとの併用が必須である。
答. e
18.関節リウマチの外科的治療(p20)
- e. 併用が望ましいが必須ではない
ユニット2 関節リウマチとその類縁疾患
33. メトトレキサートの副作用として通常、認められないのはどれか。1つ選べ。(2018-33, 2019-33, 2020-33, 2021-33, 2023-33)
- a. 肝障害
- b. 蛋白尿
- c. 骨髄抑制
- d. 間質性肺炎
- e. 悪性リンパ腫
答. b
19.関節リウマチの内科的治療
- b. 腎障害を起こしたら認められる
ユニット2 関節リウマチとその類縁疾患
34. 多発筋炎、皮膚筋炎の診断に有用でない検査はどれか。1つ選べ。(2018-36, 2019-34, 2020-34, 2021-34, 2023-34)
- a. 筋逸脱酵素
- b. 針筋電図
- c. 筋MRI
- d. 筋生検
- e. 体性感覚誘発電位
答. e
13.多発性筋炎皮膚筋炎(p12-19)
ユニット4 強皮症、多発性筋炎・皮膚筋炎
35. 多発性筋炎、皮膚筋炎で障害されにくい筋はどれか。1つ選べ。(2018-38, 2019-35, 2020-35, 2021-35, 2023-35)
- a. 上腕二頭筋
- b. 内眼筋
- c. 咽頭筋
- d. 大腿四頭筋
- e. 腸腰筋
答. b
13.多発性筋炎皮膚筋炎(p10) 体幹、四肢近位筋群、頸筋、咽頭筋の筋力低下が多い
ユニット4 強皮症、多発性筋炎・皮膚筋炎
36. 筋炎特異的自己抗体の中で悪性腫瘍の合併頻度が高いものはどれか。1つ選べ。(2019-36, 2020-36, 2021-36, 2023-36)
- a. 抗ARS抗体
- b. 抗MDA5抗体
- c. 抗TIF1-γ抗体
- d. 抗Mi-2抗体
- e. 抗SRP抗体
答. c
13.多発性筋炎皮膚筋炎
- a. 筋炎、間質性肺炎、多関節炎、レイノー現象
- b. CADM、急速進行性間質性肺炎
- d. 小児・成人の皮膚筋炎
- e. 重症・難治性・再発性・壊死性筋症
ユニット4 強皮症、多発性筋炎・皮膚筋炎
37. 混合組織結合性の診断に重要となる身体所見はどれか。3つ選べ。(2023-37)
- a. レイノー現象
- b. 関節腫脹
- c. 外反母趾
- d. 手指ないし手背の腫脹
- e. 肺高血圧症
答. a,d,e
14.混合性結合組織病
ユニット3 全身性エリテマトーデス、高リン脂質抗体症候群、混合性結合組織病
38. 他の疾患と比べ混合性結合組織病に合併しやすいものはどれか。2つ選べ。(2023-38)
- a. 無菌性髄膜炎
- b. 拡張型心筋症
- c. 急性腎障害
- d. 三叉神経障害
- e. 深部静脈血栓症
答. a,d
ユニット3 全身性エリテマトーデス、高リン脂質抗体症候群、混合性結合組織病
39. 顕微鏡的多発血管炎について正しいものはどれか。1つ選べ。(2023-39)
- a. PR3-ANCA陽性例が多い。
- b. 若年女性に多い。
- c. 好中球細胞外トラップ(neutrophil extracellular traps: NETs)の放出低下がみられる。
- d. 肺胞出血や急速進行性糸球体腎炎が重要な主要症候である。
- e. 抗GBM抗体陽性例が多い。
答. d
ユニット5 膠原病の皮膚病変、呼吸器病変、耳鼻咽喉病変、血管炎症候群、シェーグレン症候群、自己炎症性疾患
40. ANCA関連血管炎性中耳炎で合併しやすい病態はどれか。2つ選べ。(2020-40, 2021-40, 2023-40)
- a. 嗅覚障害
- b. 三叉神経障害
- c. 味覚障害
- d. 顔面神経麻痺
- e. 肥厚性硬膜炎
答. d,e
15.膠原病の耳鼻咽喉病変(p19)
ユニット5 膠原病の皮膚病変、呼吸器病変、耳鼻咽喉病変、血管炎症候群、シェーグレン症候群、自己炎症性疾患
41. 43歳女性。1年ほど前から口腔内の乾燥を自覚し受診した。下の乾燥と舌苔を認める。免疫血性学所見で抗Ro/SS-A抗体陽性、抗La/SS-B抗体陰性であった。診断のために追加すべき検査を2つ選べ。(2023-41)
- a. 唾液腺造影検査
- b. 耳介軟骨組織検査
- c. 純音聴力検査
- d. 唾液腺組織検査
- e. 血清IgG4
答. a,d
8.シェーグレン症候群と類縁疾患
ユニット5 膠原病の皮膚病変、呼吸器病変、耳鼻咽喉病変、血管炎症候群、シェーグレン症候群、自己炎症性疾患
42. 次の自己免疫疾患において、耳鼻咽喉科領域の症状・所見として正しい組み合わせを3つ選べ。(2023-42)
- a. IgG4関連疾患 - 唾液腺腫脹
- b. ベーチェット - 難聴・めまい
- c. ANCA関連血管炎性中耳炎 - 顔面神経麻痺
- d. 再発性多発軟骨炎 - 鞍鼻
- e. シェーグレン症候群 - 鼻中隔穿孔
答. a,c,d
15.膠原病の耳鼻咽喉病変
- e. 鼻中隔穿孔は多発血管炎性肉芽腫症の所見
ユニット5 膠原病の皮膚病変、呼吸器病変、耳鼻咽喉病変、血管炎症候群、シェーグレン症候群、自己炎症性疾患
43. ベーチェット病で正しいのはどれか。2つ選べ。(2023-43)
- a. 治療抵抗性の腸管ベーチェット病に抗TNFα抗体が有効である。
- b. 抗核抗体が高率に陽性になる。
- c. 特殊病型として、神経型、腸管型、心臓型、がある。
- d. コルヒチンの副作用に乏精子症がある。
- e. HLA-B27と関連がある。
答. a,d
7.自己炎症症候群
- c. 心臓型ではなく血管型
- e. HLA-B51
ユニット5 膠原病の皮膚病変、呼吸器病変、耳鼻咽喉病変、血管炎症候群、シェーグレン症候群、自己炎症性疾患
44. 高安動脈炎について正しいのはどれか。2つ選べ。(2019-44, 2020-44, 2021-44, 2023-44)
- a. 高齢男性が多い。
- b. 病理学的には、血管外膜側から病変が始まる。
- c. 発症とほぼ同時に血圧の左右差が生じる。
- d. 造影CTで病変部位の動脈壁肥厚がみられる。
- e. ステロイド治療で改善し、再燃は少ない。
答. b,d
3.大中血管炎
- a. 若年女性
- c. 進行すると血圧の左右差が生じる
- e. 再燃は多い
ユニット5 膠原病の皮膚病変、呼吸器病変、耳鼻咽喉病変、血管炎症候群、シェーグレン症候群、自己炎症性疾患
45. 巨細胞性動脈炎について正しいのはどれか。2つ選べ。(2023-45)
- a. 日本人に多い。
- b. 45歳以下に多い。
- c. 側頭動脈が障害されると側頭動脈が拡張し、脈拍が増大し、頭痛がする。
- d. 眼動脈が障害されると失明するため早期の治療が必要である。
- e. 顎跛行とは、咀嚼を続けた時に虚血により顎に痛みやだるさが生じることである。
答. d,e
3.大中血管炎
- a. 北欧由来の白人に多い
- b. 50歳以上
- c. 脈拍が減弱
ユニット5 膠原病の皮膚病変、呼吸器病変、耳鼻咽喉病変、血管炎症候群、シェーグレン症候群、自己炎症性疾患
46. シェーグレン症候群とIgG4関連疾患について正しいものを2つ選べ。(2023-46)
- a. シェーグレン症候群の唾液腺腫脹は持続性である
- b. IgG4関連疾患の唾液腺腫脹は圧痛を伴う
- c. どちらも腎病変として間質性腎炎がみられる
- d. 口腔内乾燥にステロイドが著効する
- e. シェーグレン症候群は女性に多く、IgG4関連疾患は男性に多い
答. a,e
- c. シェーグレン症候群には見られない
ユニット5 膠原病の皮膚病変、呼吸器病変、耳鼻咽喉病変、血管炎症候群、シェーグレン症候群、自己炎症性疾患
47. IgG4関連疾患の組織像で通常みられないものはどれか。3つ選べ。(2023-47)
- a. 花筵状線維化
- b. 肉芽腫
- c. 壊死性血管炎
- d. 好中球浸潤
- e. 好酸球浸潤
答. b,c,d
8.シェーグレン症候群と類縁疾患
- b. 除外診断の一つ
- c. 除外診断の一つ
- d. 除外診断の一つ
ユニット5 膠原病の皮膚病変、呼吸器病変、耳鼻咽喉病変、血管炎症候群、シェーグレン症候群、自己炎症性疾患
48. 次の膠原病でみられる肺病変のうち、適切なものはどれか。2つ選べ。(2019-48, 2020-48, 2021-48, 2023-48)
- a. 関節リウマチ - 好酸球性肺炎
- b. 皮膚筋炎 - 閉塞性細気管支炎
- c. 全身性エリテマトーデス - 肺胞出血
- d. 全身性強皮症 - 肺高血圧症
- e. シェーグレン症候群 - 急速進行性間質性肺炎
答. c,d
21.膠原病の肺病変(p9,10)
- a. 間質性肺炎など
- b. 急速進行性間質性肺炎
- e. 間質性肺炎
ユニット5 膠原病の皮膚病変、呼吸器病変、耳鼻咽喉病変、血管炎症候群、シェーグレン症候群、自己炎症性疾患
49. 間質性肺炎を伴う関節リウマチで免疫抑制療法中に発熱と低酸素血症を認めた。
考慮すべき病態として適切でないのはどれか。1つ選べ。(2020-49, 2021-49, 2023-49)
考慮すべき病態として適切でないのはどれか。1つ選べ。(2020-49, 2021-49, 2023-49)
- a. 間質性肺炎の増悪
- b. 薬剤性肺障害
- c. ニューモシスチス肺炎
- d. 肺炎の合併
- e. 肺動静脈瘻
答. e
21.膠原病の肺病変(p9)
ユニット5 膠原病の皮膚病変、呼吸器病変、耳鼻咽喉病変、血管炎症候群、シェーグレン症候群、自己炎症性疾患
50. 抗リン脂質抗体症候群で通常、認められない病態はどれか。1つ選べ。(2020-50, 2021-50, 2023-50)
- a. 解離性大動脈瘤
- b. 深部静脈血栓症
- c. 脳梗塞
- d. 習慣流産
- e. 肺動脈血栓塞栓症
答. a
20.抗リン脂質抗体症候群
ユニット3 全身性エリテマトーデス、高リン脂質抗体症候群、混合性結合組織病